PROFILE: デムナ/「グッチ」アーティスティック・ディレクター

「グッチ(GUCCI)」のアーティスティック・ディレクターとして初めてのコレクションを発表してから1年。デムナ(Demna)は、2027年春夏コレクションこそ、自身が抱く「グッチ」のビジョンが完全に具現化されたものだと感じている。最初のコレクション「ラ・ファミリア(26年春夏)」から今に至るまでは、「グッチ」というブランドを探求し、発見していくプロセスだったと振り返った。「1年前は、どうしてもそうする必要があった。当時や半年前には、今回のようなショーは決してできなかっただろう。ブランドを解体していくような段階を踏む必要があった。私はそれを“『グッチ』のアイデンティティーのミルフィーユ”と呼んでいる。世代を超えて幾重にも層が重なっているから。60歳のイタリア人男性にとっての『グッチ』と、25歳のフランス人女性にとっての『グッチ』が持つ意味は全く異なる。『グッチ』とは何か、その本質を理解するために、積み重ねられてきたアイデンティティの層を1つひとつ解きほぐし、それらの要素を“今日の『グッチ』”という私自身のレシピに落とし込む必要があった」という。(この記事は「WWDJAPAN」2026年10月12日号からの抜粋です)
「ラ・ファミリア」に続いたのは、「ジェネレーション・グッチ(26年プレフォール)」だった。これは「私が気に入ったもの、つまり自分に響く要素を特定しようとした試み。私は1990年代に育ったから、当時の(トム・フォード〈TomFord〉期の)『グッチ』のイメージが強く残っていた」と語る。「プリマヴェーラ(26-27年秋冬)」は、『ボディコンシャスやセックスアピールとは何か?』を理解しようとする冒険的な挑戦。あえて一点集中することで、体を重視したセクシーなスタイルを追求した。『グッチ』では、これを学ぶことが不可欠だと感じていたから」と順番に振り返る。
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