「WWDJAPAN」10月12日発売号は、2027年春夏ミラノ・コレクション特集です。有力ブランドの最新コレクションを豊富なルック写真とともに分析。デザイナーへのインタビューや海外バイヤー評を交えながら、今シーズンのミラノを多角的に読み解きます。
今季は、各ブランドが自らのコードを見つめ直し、アップデートする動きが目立ちました。その筆頭が、デムナによる「グッチ(GUCCI)」です。“ザ・ストア・ショー”と題したショーでは、店舗を再現した会場で、デムナが約1年かけて探求してきた“グッチネス”を披露。シャープでグラマラスなスタイルから反骨精神を感じさせる“バッド・プレッピー”まで、ブランドの美学にデムナらしさを重ね、新たな表現を切り開きました。
一方、「プラダ(PRADA)」はブランドを代表する膝丈のスカートに絞った潔いコレクションを発表。ベルクロによるシルエットの変化や大胆な装飾、素材の実験を通して、一つのアイテムが持つ多彩な可能性を引き出しました。そのほかにも、「ディーゼル(DIESEL)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)」「マルニ(MARNI)」「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」などが、ブランドコードの前進に挑みました。
もう一つのキーワードは、避けられない酷暑に対応する「軽さ」です。「マックスマーラ(MAX MARA)」は、ワークやアウトドア由来のディテールを洗練された日常着へと昇華する“ユーティリティー・リュクス”を提案。一方、「ブルネロ クチネリ(BRUNELLO CUCINELLI)」に代表される、卓越したクラフトテクニックで軽さと装飾性を両立させる“エフォートレス・クラフト”にも注目しました。「フェラガモ(FERRAGAMO)」「ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)」などの最新ルックとともに、暑い夏を軽やかに乗り切るミラノ流の提案を紹介します。
デムナが語る「グッチ」の現在地、「オニツカタイガー」トップにも直撃
インタビューページでは、ミラノで注目を集めた2人に新たな挑戦の理由を聞きました。上述のデムナは、約1年をかけてブランドのアイデンティティーを探求してきた過程を振り返り、今回のコレクションでたどり着いた自身のビジョンを語ります。
もう一人は、「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」を展開するOT GROUPの庄田良二社長CEO。ミラノでの新旗艦店オープンやアシックスからの分社化を経て、グローバルブランドへの成長をどう目指すのか。好調を支える店舗戦略や今後の海外展開について聞きました。
世界の有力百貨店やセレクトショップのバイヤー評からは、ミラノで評価されたスタイルやアイテムを探ります。「プラダ」が火をつけたスカート旋風をはじめ、シアーな素材、クラフト、装飾、自由なスタイリングなど、2027年春夏の注目トレンドを海外の売り場目線から読み解きます。
世界的メゾンの靴を支えるイタリアの産地を取材
ミラノ・コレクションのほかにも、イタリアのモノ作りの現場を詳しくリポートします。「高級婦人靴のメッカ」と呼ばれるリヴィエラ・デル・ブレンタには、世界的なラグジュアリーメゾンの靴を生産するメーカーが集積しています。なぜこの地域に高度な靴作りの技術が根付いたのか。職人を育てる職業訓練校や工場を訪ね、世界のメゾンを支える技術力と、その継承をめぐる課題を探りました。
巻末の「ファッション&ビューティパトロール」では、創業20周年を迎えた「ジャンヴィト ロッシ(GIANVITO ROSSI)」の工場に潜入。ジャンヴィト・ロッシ本人の案内で、デザイン画から一足のパンプスが完成するまでの工程を見学しました。約60もの緻密な工程に込められた職人技から、ブランドが追求するエレガンスの原点に迫ります。
(COVER CREDIT)
BRAND : GUCCI
PHOTO : ADAM KATZ SINDING/WWD ©︎ FAIRCHILD PUBLISHING, LLC
ART DIRECTION & DESIGN : CHIAKI SATO