
バーチャルメイクアプリ「ユーカムメイク(YOUCAM MAKEUP)」などを展開する美容AI企業のパーフェクト(PERFECT)は10月23日、非公開化に向けた合併手続きが完了したと発表した。同社のアリス・チャン(Alice Chang)会長兼最高経営責任者(CEO)が支配する特別目的会社、プロジェクトNY(PROJECTNY)との合併によるもので、ニューヨーク証券取引所(NYSE)での株式取引を終了した。2022年の上場から約4年で非公開企業に戻った。非公開化後の具体的な経営戦略やAI技術開発への投資方針については、今回の発表では明らかにしていない。
今回の合併では、プロジェクトNYがパーフェクトに吸収合併され、パーフェクトが存続会社となった。合併は10月23日午前7時(ケイマン諸島時間)に効力が発生。継続保有株式などを除く普通株式は、1株当たり2ドル(約316円)の現金を受け取る権利に転換された。同社は23日、NYSEに対して同日の取引開始前にクラスA普通株式の取り引きを停止するよう要請した。また、米証券取引委員会(SEC)への上場廃止に関する届け出をNYSEに要請。今後、SECへの証券登録の廃止や定期報告義務の停止に向けた手続きを進める。パーフェクトは7月10日に非公開化に向けた合併契約を締結し、10月19日の臨時株主総会で承認を得ていた。今回の発表で合併の完了が正式に確定した。
同社は2015年創業。バーチャルメイクアプリ「ユーカムメイク」をはじめ、AIによる肌診断やAR(拡張現実)を活用したバーチャル試着など、美容ブランドや小売企業向けのデジタルソリューションを提供する。近年はファッションや画像・動画制作分野にも事業領域を広げている。なお、同社が2025年の年次報告書で開示した情報によると、消費者向けには「ユーカムメイク」を含む7つのモバイルアプリなどを展開している。