ビームスは、東京・浅草の浅草寺の境内に「ビームスジャパン浅草ポップアップストア」を9月26日オープンした。本堂近くの広場にコンテナを設置し、約10坪の土産店として2027年2月末まで営業する。東京都内の伝統工芸や企業と協業したユニークな商品を並べ、国内外から集まる観光客にアピールする。
浅草寺の本堂の西側に、新たに整備された広場で営業する。コンテナ型の店舗に「BEAMS JAPAN」のオレンジ色の日除け幕が張られ、参拝客の目を引く。コンパクトな店内の棚にはビームスがプロデュースした土産物がにぎやかに並ぶ。
足立区の交通安全用品メーカー「ヨシオ」の雷門の形をしたキーホルダー(1980円)には、車のライトに反射するリフレクターを使用した。地元・浅草のブラシメーカー「浅草アートブラシ」とは、洋服ブラシや毛玉ブラシで持ち運びに便利な小型サイズ(各2420円)を制作した。日本橋の「戸田屋商店」とは、江戸情緒あふれる柄にビームスのロゴを組み合わせた手拭いを企画した。銀座の「松崎煎餅」とは「浅草」の文字と「BEAMS JAPAN」のロゴを入れた瓦煎餅を作った。
そのほかにもダルマ、招き猫、信楽焼のたぬきをビームスらしいオレンジ色で表現し、木製の通行手形、木刀など定番の観光土産までそろえる。オリジナルのTシャツも充実している。
国内外の観光客にアピール
「ビームスジャパン」は観光地や神社仏閣への出店を広げている。ゲートストアと呼ぶ業態で、地元企業と共同で土産物を開発したり、店舗運営を行ったりする地域共創型のビジネスモデルだ。これまでも出雲大社(島根県)、日光東照宮(栃木県)、善光寺(長野県)などに出店しており、今回のポップアップの浅草寺を含めてゲートストアは8店舗になる。
同事業を担当するビームスクリエイティブの鈴木春幸部長は「観光地だからこそ地元の作り手とこだわった土産物を作って、ビームスらしい手法で提案してきた。ものづくりの背景を説明すると、国内のお客さまも海外のお客さまも関心を持ってくれる」と話す。実際、既存のゲートストアでも一般的な土産店に比べて高価格帯の商品がよく売れる。特に訪日客の客単価は日本人に比べて2倍になるという。
ビームスの設楽洋社長は「浅草は東京観光の玄関口。ここに店舗を持つことで全国に波及効果が生まれるし、海外のお客さまには『ビームス』の名前を覚えてもらえる」とその効果を期待する。