ファッション

「バーバリー」の2027年春夏は1960年代にカムバック スウィンギング・ロンドンの自由なエネルギーを現代に

「バーバリー(BURBERRY)」が英国現地時間の9月21日、ロンドン・ファッション・ウイーク2027年春夏のフィナーレを飾った。ダニエル・リー(Daniel Lee)=チーフ・クリエイティブ・ディレクターは、1960年代に花開いたスウィンギング・ロンドンのポップで前向きなエネルギーに目を向け、自由で若々しいロンドンの空気を「バーバリー」に持ち込んだ。

1960年代の英国ファッションをけん引した
セリア・バートウェルとタッグ

今季は、リーが「英国ファッションを体現する存在」と呼ぶテキスタイルアーティスト、セリア・バートウェル(Celia Birtwell)とタッグを組んだ。バートウェルは1960年代末から70年代初頭にかけて、当時の夫でデザイナーのオジー・クラーク(Ossie Clark)とともにスウィンギング・ロンドン時代のファッションをけん引した人物だ。

リーはバートウェルと数ヶ月間にわたり共にアイデアを発展させたという。バートウェルを象徴する花柄や顔のモチーフを起点にしながら、リーはそれらを「いかにより人間味のあるものにできるか」と会話を重ねたと振り返る。

そうして生まれたコレクションは、「ずれ」や「違和感」を大切にしたのだという。ハウスチェックは、ギンガムやストライプへと崩し、花柄と重ねた。ラベンダーやミモザ、ブルーベリーのモチーフをチェックの上にずらして配し柄同士の衝突も楽しんだ。

意外性のある組み合わせは、スタイリングにも表れた。一見レトロにも映る小花柄のワンピースには、ミニ丈に変形したトレンチコートドレスや、丸みのあるショートブルゾンを無造作に羽織り、可憐さにラフなムードをぶつけた。メンズでは、同じ小花柄のシャツをレザーショーツや薄手のトレンチ、キャップと合わせ、“可憐さ”を気負いなく取り込んだ。

総スパンコールのドレスには、スポーティーな配色を効かせたシェルジャケットをスタイリング。透けるほど軽やかなブルーのトレンチコートに、繊細な花の装飾を散らしたロマンチックな一着は、カジュアルなボーダーのスカートやソックスと組み合わせた。

顔のようなモチーフを大胆に配したシャツには、赤いストライプのスカート。少しキッチュにも見えるルックだが、「かわいい」「楽しい」といったポジティブな感覚を素直にファッションに取り込んでしまう自由さが光る。現代のユースカルチャーを体現するアイコンとしてラッパーのセントラル・シー(Central Cee)もワイドデニムをラフに着こなしランウエイを歩いた。

こうした大胆なミックス&マッチは、服のジャンルは問わず、好きなものを直感的に着る今の若者たちの感性にも訴えるものだろう。ただ“ラグジュアリーに見せる”ことを追うのではなく、「バーバリー」の核は手放さず、どこまで豊かに、自由に、若々しく見せられるか。リーが考える「バーバリー」ならではのラグジュアリーの狙い方が定まってきたようだ。

「バーバリー」2027年春夏コレクション

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