投資会社KKR傘下のウエラ カンパニー(WELLA COMPANY)はこのほど、米国で新規株式公開(IPO)を申請した。同社は「ウエラ」をはじめ、「ブリオジオ(BRIOGEO)」「OPI」「クレイロール(CLAIROL)」「GHD」などのブランドを擁する。かねてKKRが米国での上場に向けて準備を進めていると報じられていた。
申請書類によると、2026年6月期の売上高は前期比9.2%増の29億ドル(約4611億円)、純利益は6200万ドル(約98億5000万円)だった。前期は770万ドル(約12億2000万円)の純損失を計上しており、黒字に転換した。ブランド別では、「ウエラ」の売上高が10億ドル(約1590億円)を超えたほか、「GHD」は4億7800万ドル(約760億円)だった。
ロイター(REUTERS)はこれまで、事情に詳しい関係者の話として、IPOによるウエラの企業価値がKKRによる買収額の43億ドル(約6837億円)を大幅に上回る見通しだと報じていた。
KKRはIPOに向けた準備を進める中、4月にカルヴィン・マクドナルド(Calvin McDonald)を最高経営責任者(CEO)に迎えた。マクドナルドCEOは、ルルレモン・アスレティカ(LULULEMON ATHLETICA)のトップを7年以上務めるなど、上場企業の経営経験を持つ。
米国のビューティ業界では、2023年にオディティ・テック(ODDITY TECH)が上場して以降、IPOの動きは比較的低調だった。一方、欧州ではダグラス(DOUGLAS)、ガルデルマ(GALDERMA)、プーチ(PUIG)が相次いで株式を公開した。ただ、米国でも最近はIPO市場が再び活気づきつつある。イーロン・マスク(Elon Musk)率いるスペースX(SPACEX)のIPO計画が市場の動きを再び活発化させている。