その昔、とあるラグジュアリーブランドから、私たちが撮影・掲載したハンドバッグの写真について、ご指摘をいただいたことがありました。地面に置いたハンドバッグの写真に関する「私たちのバッグは、地面に置くようなものではない。今後は、留意してください」という内容でした。
たとえバンドバッグでも、賛否あるでしょう。床ではなければ、テーブルでしょうか?むしろダイニングデーブルにバッグを置くほうが、「なんかイヤ」と感じる方もいらっしゃるでしょうね(笑)。一方で「地面に置かないでほしい」という気持ちも、今は理解できるところです。
なんてことを考えているからでしょうか?私は常々SNSの、空中に投げた洋服に瞬時に着替える動画については、なんとなく違和感がありました。靴を空中に投げるのと全く同じ空間でトップスを投げ、(もちろん動画では、投げたトップスは床に落ちることはありませんが)、それを床に落とす行為が、洋服好きの自分の美意識とは異なっているからでしょう。
自分の美意識とは異なる、でもSNSではバズるためのアイデアやテクニックには、さまざまなものがあります。たとえばギフトや買い物の開封動画では、ショッピングバッグやボックス、緩衝材を蹴り飛ばしたり、掴み取って投げ飛ばすかのようにフレームアウトさせる動画がありますが、私は、あまり好きではありません。いや私も、最終的には箱は潰したり解体したりします。でも、それを動画に収める必要はあるでしょうか?セラムやファンデーションを頬の上に直接垂らすメイク動画も、正直あまり好きではありません。キレイになるためのリチュアル(儀式)として、美意識に欠けている気がするのです。トランクに靴と一緒に歯ブラシをそのままポ〜ンと投げ込むパッキング動画には、眉をしかめてしまいます。飲食系の動画では、たとえば「うわぁ、素敵!」と思うケーキを、ホールのまま丸かじりするような動画がキライです(あ、言っちゃったw)。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
購⼊済みの⽅、有料会員(定期購読者)の⽅は、ログインしてください。
