夏の装いにブーツを合わせるスタイリングが盛り上がっています。ブーツといえば秋冬シーズンが定番でしたが、今や通年シューズに。足元にボリュームが出るので、ノースリーブのような薄着ルックにアクセントを加えるのにも好都合です。タフな女性像も印象付けられます。2026年春夏コレクションでも、ブーツを効果的に取り入れたスタイリングが相次いで登場しました。
例えば「サカイ(SACAI)」は、ふんわりとしたバルーンスカートにシャープな黒ブーツを合わせました。トップスはマルチカラーのボーダー柄や花柄で彩る一方、スカートとブーツはブラックで統一。色やモチーフのコントラストを際立たせた、参考にしたいルックです。今回は、真似したくなる夏ブーツのコーディネート例をより抜きました。
レースと掛け合わせて
フェミニン×タフに
ブーツはタフなイメージがあり、これまでのスタイリングでもクールな雰囲気づくりに用いられてきました。でも、2026年は過去のパターンにとらわれていません。涼しげなレース仕立てのボトムスと合わせれば、ロマンチックな装いとも好相性です。
レースが主体のセンシュアルなルックにブーツを忍び込ませたのは、「トーガ(TOGA)」です。素肌が透けるキャミソール風ブラックトップスは、妖艶な風情。一方、純白のメッシュレーススカートは、はかなげでエレガント。そこに、あえて履き口が広く、全体にゆとりのあるブーツを盛り込むことで、レースルックに強めムードを加えました。
白ブーツでかなえる
1960年代風チャーミング
真っ白なブーツは、過去に何度もリバイバルを繰り返してきました。どこか1960年代を思わせる佇まいで、清らかでキュートな表情を帯びているので、サマールックにうってつけ。異なるテイストとミックスすれば、薄着コーディネートにも深みが増します。
「バーバリー(BURBERRY)」は、イエローのミニ丈ワンピースでコンパクトなサマールックに仕上げました。ノーカラー&ノースリーブのすっきりとしたデザインながら、ゴールドチェーンや刺しゅうをあしらうことでリッチな雰囲気に。白のショートブーツが、伸びやかなレッグラインを引き立てています。
ブーツ+ソックスで
ボーダーTに変化球
猛暑が続く時期は、着る服を1枚でも減らしたくなります。ミニTシャツやタンクトップは涼しいけれど、イージーに見えがち。でも、足元にアイキャッチーなブーツを迎えれば、手抜き感を遠ざけやすくなります。
「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」は、ボーダー柄のタンクトップに正面ジップアップのミニスカートを合わせました。ベルトやポケットがスパイシーなスカートの足元は、個性派ブーツをセット。履き口からハイソックスをのぞかせてレイヤード感を加え、素足の見え具合を絶妙にコントロールしています。
ボリュームブーツで
デニムルックにスパイス
2026年は“デニムの年”と呼べそうなほど、デニムが勢いづいています。ただし、暑い夏はデニムウエアもスリーブレスやショート丈が好都合。ゆったり幅のボトムスなら風も通ります。上下をそろえた“デニム on デニム”には、主張のあるブーツが程よいスパイスを加えてくれます。
「コーチ(COACH)」は、“デニム on デニム”の装いにサマーバージョンを用意しました。ジャケットは両袖をオフして、ベスト風にリモデル。一方、スカートは切り替えやプリーツを施し、立体的でボリューミーに仕上げています。くしゅっとしたシルエットのボリュームブーツが、デニムルックにワイルド感を添えています。
存在感のあるブーツで
シンプルスタイルを格上げ
ブーツそのものの表現力が一段と高まってきました。白Tシャツのようなミニマルなウエアに、アートライクやドラマチックなインパクトをもたらすキーピースとして使えそう。シンプルなトップスとダイナミックなボトムスを組み合わせた装いには、クラフト感のあるブーツが動きを加えてくれます。
「プロエンザ スクーラー(PROENZA SCHOULER)」の白タンクトップは、微細な起伏のあるディテールをあしらい、サマールックに静かな気品を宿らせています。一方、アシンメトリーなヘムのロングスカートは、表面に立体的なモチーフをちりばめています。そんなスカートに共鳴するかのように、足元にはポインテッドトーのドレッシーなブーツをセット。装いの格上げに一役買っています。
夏は、足元に視線が集まりやすい時期。暑さしのぎで装いがやや単調になりがちな中、靴の存在感は高まるばかりです。季節感のずれが際立つブーツは、夏の装いに意外性をもたらしてくれそう。サプライズ感やタフさもまとえるサマーブーツは、使いでがたっぷり。さまざまなスタイリングで“夏のおしゃれ実験”を試してみては。