文学作品の世界観や美学をコスメに落とし込む日本出版販売のプロダクトブランド「文学を纏う」は7月9日、ブランド初となるインセンスライン“ノベル(NOVEL)”を発売する。モチーフとなる作家、作品の選定および香りのテーマ設定などのディレクションは日本出版販売が担当し、フレグランスブランド「メルト(MELT)」が制作を担った。「文学を纏う」および「メルト」公式オンラインストア、入場料のある本屋「文喫」の各店舗で取り扱う。
試作段階から著者監修を交えて“読書体験を立体化する香り”を実現
文学との新しいつきあい方を提案する「文学を纏う」はこれまで、台湾のネイルブランド「エ セク(ET SEQ.)」と羽根ペンネイルポリッシュをプロデュースし、宮沢賢治、太宰治、京極夏彦ら文豪の作品をモチーフにした製品の企画・販売を行っている。
今回新たに誕生する“ノベル”は“香りで読む物語”をテーマに、文学作品をモチーフに作品の世界観を香りで表現した。取り上げる作品は本屋大賞受賞作でもある恩田陸氏の「蜜蜂と遠雷」、映画化もされた三浦しをん氏の「舟を編む」、発売20周年を迎えた森見登美彦氏「夜は短し歩けよ乙女」の3作品。同作品の著者3人には、試作の段階から監修に参加し、作品の世界観を表現した香りを「メルト」によって調香した。パッケージの表面は書籍の装丁を再現し、裏面には香りを制作する際に参考にした名作の象徴的な一文をあしらった。商品は単品販売(20本入り、各1540円)のほか、インセンス3種が各1点ずつセットになった3種セット(4730円)も用意する。
アイテム概要
“ノベルシリーズ 蜜蜂と遠雷”
音楽や自分自身と向き合うコンテスタントの、不安と迷い、期待と歓びに揺れる葛藤を香りで表現した。青々しいジンジャーやミモザで、相反する心模様をスパイシーかつフローラルに表現している。トップノートにはオレンジ、ジンジャー、ミドルノートにミモザ、ラストノートにエルダーフラワーを配置した。全体を包むオレンジやエルダーフラワーの優しい甘味が世界に溢れる音楽への希望を思わせる。著者の恩田氏は「どうぞ五感をとぎすませてこの世界に満ちている“音楽”を感じてください」とコメントした。
“ノベルシリーズ 舟を編む”
過去から未来へと連綿と続く、絶えることのない煙の香りに仕上げた。スモーキーなフランキンセンスとホワイトムスクで、模索する日々の没入感を表現している。ラストに残るオークモスやバニラは、辞書作りに挑む濃密なロマンと恍惚を感じさせる。トップはシダーウッド、マリンアコードからはじまり、フランキンセンス、ホワイトムスクへと移ろい、ラストにオークモス、パチョリ、バニラの余韻を残す。著者の三浦氏は「深い海の色と波のきらめき、そして悠久の時の連なりを感じさせるような、とても素敵な香りを生み出していただきました。みなさまのおうちに『舟を編む』のお香をお届けできること、とても光栄です。日常の相棒として、小説を読みながら、あるいはホッと一息つきたいときに、はたまたお掃除の仕上げに、このお香をご愛顧いただければ幸いです」とコメントを寄せた。
“ノベルシリーズ 夜は短し歩けよ乙女”
奇想天外な出会いが織りなす“人生の妙味”の香り。カシスやオレンジ、金木犀の軽やかな甘さで、天真爛漫な乙女の闊歩する足取りを表現した。ラストに添えたアーモンドや砂糖はめくるめく一夜の浮遊感を思わせる。トップにカシス、オレンジ、ミドルには金木犀、シナモンを重ね、ラストにアーモンド、砂糖を配した。著者の森見氏は「もしも物語に“香り”があったら、というのはステキな思いつきです。お香を燻らせつつ、本のページをめくってみてください。楽しそうな乙女の姿が浮かんでくるかも」とコメントした。
アクリルキーホルダーやステッカーの購入特典も
「メルト」オンラインストアで先行予約期間中に“ノベル”のいずれかの商品を含めた会計3000円ごとに、書影を用いたアクリルキーホルダー全3種をランダムで1つプレゼントする。なお、特典3つ目までは異なる絵柄のアクリルキーホルダーがもらえる。数量限定のため、なくなり次第終了とする。また、オンラインストアおよび店頭で販売する初回限定3種セットにはそれぞれの書影を用いたステッカー全3枚が付属する。7月18日には、発売を記念して「舟を編む」の著者である三浦しをんと日高弘喜「メルト」代表によるトークイベントをブンキツ トウキョウ(BUNKITSU TOKYO)で開催する。