モデルとしてキャリアをスタートし、俳優としても活躍するTAOこと岡本多緒が、第79回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で女優賞を受賞した。受賞作は、濱口竜介監督による「急に具合が悪くなる」。共演したフランス人俳優のヴィルジニー・エフィラ(Virginie Efira)とともに同賞を獲得した。世界最高峰の映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭で、日本人が女優賞を受賞するのは初の快挙となる。
モデル、そしてブランドディレクターとしての顔を持つ
岡本は1985年5月22日生まれ、千葉県出身。14歳でモデルデビュー後、2006年に渡仏し、TAOとしてパリやミラノ、ニューヨークのファッション・ウイークで活躍した。マッシュルームシルエットのベリーショートをチャームポイントに、ファッションショーだけでなく、キャンペーンや雑誌の表紙にも起用されるなど、日本を代表するトップモデルとしてキャリアを築いてきた。
13年に映画「ウルヴァリン:SAMURAI」で俳優デビューを果たし、以降はハリウッド作品を中心に数々の話題作に出演。23年には映画監督としての活動も開始し、これまでに3本の短編作品を手掛けている。多岐にわたる活動の傍ら、環境問題や動物の権利について発信するポッドキャスト番組「エメラルド プラクティシズ」のホストも務める。20年には、夫のテンジン・ワイルド(Tenzin Wild)=米ファッション誌「ザ・ラスト・マガジン(The Last Magazine)」元編集長とともに、「アボード・オブ・スノウ(ABODE OF SNOW)」を立ち上げ、共同クリエイティブ・ディレクター兼サステナビリティ・アンバサダーを務めた。
プライベートでは、16年にワイルド氏と結婚。友人であるデザイナー、フィリップ・リム(Phillip Lim)が手掛けたウエディングドレスも話題を集めた。今回の授賞式では、第1子を妊娠中の姿を披露。レッドカーペットと授賞式では、マチュー・ブレイジー(Matthieu Blazy)=アーティスティック・ディレクターによる「シャネル(CHANEL)」のカスタムドレスをまとった。
授賞式翌日、岡本は自身のInstagramで「いまだに夢心地でいます」とつづり、受賞を報告するとともに感謝を伝えた。コメント欄には、マチューやフィリップに加え、CHIHARU、松岡モナ、上田大輔、リンジー・ウィクソン(Lindsey Wixson)、シャオ・ウェン・ジュ(Xiao Wen Ju)らモデル仲間から祝福の声が寄せられた。
映画「急に具合が悪くなる」は、6月19日から全国公開される。