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「ルルレモン」京都店がオープン 地元のラン文化にも着目しコミュニティー戦略を深化

ルルレモンジャパンはこのほど、京都バル3階に京都初の直営店「ルルレモン京都BALストア」をオープンした。関西では4店舗目、日本では13店舗目の出店となる。約340平方メートルの開放的な売り場はウィメンズとメンズに分かれ、ヨガ、トレーニング、ランニング、アクセサリーのカテゴリー別にフルラインを展開。グローバルで展開する新ストアデザインを日本で初めて採用し、京都店独自のコンセプトメッセージ「Kyoto. Pause to Feel.」を掲げる。

レジ背面にも掲げたコンセプトメッセージは、ブランドのタグライン「Made to Feel」を基に、京都という街が持つ静けさや穏やかな時間の流れから着想を得たもの。「忙しい日常の中で一度立ち止まり、自身の呼吸や身体感覚に向き合う」という思いが込められているという。店舗を通じて商品販売のみならず、マインドフルな時間を体験できる場として機能させる。

店舗デザインも京都らしさを意識した。丸みを帯びた什器や空間の緩やかな切り替えが軽やかなリズムを生み、来店客がリラックスして回遊できる環境を作り出した。店舗の奥には、日本初導入となる「コミュニティボード」を設置。これは昨年、韓国・江南とニューヨーク・ソーホーの店舗に導入された仕組みで、店舗周辺のヨガスタジオやフィットネスジム、ランニングルート、カフェなどの情報を視覚的に紹介し、イベント告知も書き込む。京都出身のヨガインストラクター「RYOCO」さんがアンバサダーとして参画。地域のウェルネスネットワークを可視化する役割を担う。

同社は、スタッフが周辺スタジオやジムのプログラムを体験しながら関係を築く独自のコミュニティー形成を重視する。「京都店でも開業数カ月前からスタジオ訪問やコミュニティー参加を進めており、今後はランニングやトレーニングなど領域横断型のネットワークづくりを目指す」と広報担当者。特に京都は鴨川沿いのランニング文化が根付いており、同社はヨガ中心だったブランドイメージを広げる重要市場と位置付ける。

メンズ市場の拡大も京都店の重要テーマだ。ルルレモンは女性向けブランドのイメージが強いが、同店ではメンズ商品を視認性の高い場所に配置。男性客に対してもスタッフとの対話を重視することでコミュニティー参加への誘導につなげている。

イベント施策では、大阪の店舗で培った実績を京都にも応用する。大阪ではフィットネス競技イベント「HYROX」開催時に合わせたランニング企画やランニンググループと連動したイベントを展開。京都店でもイベント開催を計画しており、内容はコミュニティーボードを通じて発信していく予定だ。

ルルレモンは2017年に日本上陸。これまで東京を中心に出店を重ね、関西では大阪3店舗を展開してきたが、今回の京都進出は同社が掲げるコミュニティー戦略をさらに深化させる象徴的な取り組みとなる。

ルルレモン京都BALストアは、京都バルが2025年秋に打ち出したアクティブウエア強化策の一環として誘致された。京都バルには、ロンハーマンやトゥモローランドなど人気ショップが集結。「街場の装いは提案できているが、フィットネスや健康志向が高まる中でアクティブシーンを表現する選択肢が足りなかった」と、中澤ホールディングス取締役執行役員営業本部店舗開発部の山本健太氏は振り返る。

そこで、ルルレモンのほか、フランス発のアウトドアブランド「サロモン」と日本発アウトドアブランド「アンドワンダー」をそろえるアクティブウェアのフロアを新設。いずれのブランドも機能性とファッション性を兼ね備えたブランドで、シーンごとに装いを変えたいという生活者ニーズの受け皿として対応する。アクティブウェアフロアの新設で来店動機を増やし、既存フロアとの相互送客を狙う考えだ。

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