紙面紹介

台頭する新アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランドの定義とは? 世界中から注目ブランドを厳選

9月1日発売の「WWDJAPAN」は、新アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランド特集です。

原材料費や人件費の高騰を主因とする値上げにより、ラグジュアリーブランドは文字通り“高嶺の花”になっており、国内ではラグジュアリー業界が停滞しています。そんな中、2008年のリーマンショックを彷彿とさせる、ラグジュアリーを補完もしくは代替するかもしれない新興勢力の存在が際立ってきました。“頑張って買いたい”価格帯で商品を提供する「アフォーダブル・ラグジュアリー」なブランドたちです。

今週号では、そんな11のブランドに注目し、創業者やデザイナーを直撃。新「アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランド」の傾向をまとめたり、こうしたブランドがどのように広がっているかを検証したりしています。

特集は、新「アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランド」の定義づけからはじめました。そもそも「アフォーダブル・ラグジュアリー」という名称は10年ごろ、「3.1 フィリップ リム(3.1 PHILLIP LIM)」や「アレキサンダーワン(ALEXANDERWANG)」「デレク ラム(DEREK LAM)」「タクーン(THAKOON)」などのアジア系アメリカンなブランドを表現する際に用いられましたが、新「アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランド」の旗手は、これとは異なる、新たなプレイヤーたち。北欧やパリを拠点とし、顧客のワードローブを少しずつ豊かにするような感覚を持ちながら、ミニマルなデザインのコレクションを発表し続け、ステイプル(定番品)を育んでいるブランドたちです。代表例の「トーテム(TOTEME)」では、カール・リンドマン(Karl Lindman)=共同創業者兼最高責任者と、エリン・クリング(Elin Klingt)共同創業者兼クリエイティブ・ディレクターにインタビューしています。

そのほかピックアップしたのは、オランダの「ローエ(ROHE)」や「エクストリーム カシミヤ(EXTREME CASHMERE)」、韓国の「レクト(RECTO)」、アメリカの「AGCF」と「オートリー(AUTRY)」、香港の「カフネ(CAFUNE)」、イタリアの「ベネデッタ・ボローリ(BENEDETTA BOROLI)」、デンマークの「マリア ブラック(MARIA BLACK)」、そしてフランスの「ジミー フェアリー(JIMMY FAIRLY)」と「ソンボン(100BON)」。みなさん、ご存じですか?知らないブランドがある人はぜひ、最新号をご覧ください。

また、高感度セレクトにも注目のブランドを伺いつつ、新「アフォーダブル・ラグジュアリー・ブランド」の台頭に合わせてビジネスが変容している企業にも迫っています。

また今週号は、9月1日に始まる楽天ファッション・ウィーク東京の事前特集号を付しています。表紙は、今回のファッション・ウイークで「WWDJAPAN」が注目する、「フェティコ(FETICO)」と「チカ キサダ(CHIKA KISADA)」、それに「ムッシャン(MUKCYEN)」の舟山瑛美、幾左田千佳、木村由佳デザイナー。3人のインタビューのほか、期間中にショーを開催するデザイナーにはインスピレーション源を聞いています。今週は、この紙面を片手にファッション・ウイークを楽しんでください!

(COVER CREDIT)
PHOTO:YOSHIYUKI NAGATOMO
HAIR&MAKE:TOMO TAMURA (PERLE)
STYLING:SHIZUKA YOSHIDA
MODEL:MARIANA P (TOKYO REBELS)
ART DIRECTION&DESIGN:RYO TOMIZUKA
COVER REEL DESIGN:CHIGE (GWISUB JUNG)

CONTENTS

FEATURE

  • リーマンショック直後の第1次ブームに次いで 存在感を増す新アフォーダブル・ラグジュアリーの定義

FOCUS

  • アパレル「物流問題」競合4社が手を組む
  • “メード・イン・イタリー”をも揺るがす事態!? サプライチェーンに潜むリスクとは

SERIES

  • OVERSEAS NEWS 米「WWD」の翻訳記事をまとめてお届け!:ケリング創業家が「プーマ」の特分を売却検討か 海外メディアが報じる、他
  • 注目のインフルエンサーマーケティングツール「Astream」とタッグ #FashionAnalytics:効果的なプロモーションを実現するため、アップカミングなインフルエンサーとどう組む?
  • Beauty Insight ビューティ賢者が持論展開:Vol.219 M&A巧者・ファブレス型の美容企業の競争力(矢野貴久子 /アイスタイル「BeautyTech.jp」編集長)
  • 一族で向き合うクラフツマンシップから女性支援まで 「フェンディ」100年の歴史:Vol.6 100年間磨き続けた「フェンディ」のクラフツマンシップ
  • アトモス創業者・本明秀文の“ノット”スニーカーライフ:vol.175 売り場がない

EDITORS’ LETTER

  • 日中ケア需要が拡大!?(牧田英子 /副編集長)

EDITORIAL NOTE

  • 編集後記 今週の特集お届け隊:10万円前後ブランド、集めました(本橋涼介 /ヘッドリポーター、村上要 /編集長)

FASHION&BEAUTY PATROL

  • ファッション業界の最恐スポット5選

3.1 PHILLIP LIM x ファッションの記事

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最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

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