ファッション

「SHISEIDO」の新カウンター、世界1号店を小田急百貨店にオープン

 資生堂は3月1日、世界1号店となる「SHISEIDO」の新カウンターを小田急百貨店新宿店2階の化粧品フロアにオープンした。新カウンターは既存の対面用のカウンターとは大きく異なり、消費者が自由に製品を試したり、座って気ままにメイクアップができる。カウンセリングテーブルを「ソーシャルテーブル」と名づけ、オープンなスペースを心がけた。「とにかく壁を取り払おうと考えた」と岡部義昭・執行役員 グローバル事業グローバル SHISEIDO 担当が語るように、カウンター内にさえぎるものがないため、自由に行き来することが可能だ。接客も対面ではなく、ときには友人のように寄り添うお客様のサイドに立って行うスタイルだ。「現代の一期一会」をテーマにソーシャルネットワーク時代にふさわしい「おもてなし」スタイルを開発したという。1号店に務める美容部員たちは20代が多いこともあり、自分たちだったらどう感じるか?ということを考えながら、試行錯誤を重ね接客方法を確立していった。新カウンターは、海外ではロシア・モスクワの「GUM」(3月上旬予定)、シンガポールの「CKタン」(3月末)をそれぞれ予定している。秋からの本格導入を前に、小田急百貨店で接客方法やカウンターの利便性などを検証し、改善していく。

 小田急百貨店の松崎浩樹・営業第二部営業第二課フロア統括マネジャーは「以前から資生堂の業績が好調だったこともあり、リニューアルの話を進めていた。世界初のカウンターがオープンできたことはわれわれとしても嬉しい。新宿という立地で乗降客数も多く、オフィスワーカーが多い店舗として、20代半ばのターゲットにSHISEIDOの新カウンターは合致すると考えている」と語る。

 小田急百貨店ではこのほか、化粧品フロアでは「アユーラ」跡地に「ドゥ・ラ・メール」が同日オープンした。また、キャリアの売り場や「ラルフローレン ホーム」を導入したリビングフロアなどを改装。全館を、ターゲットの20代半ばのオフィスワーカーにふさわしいMDに、今後もそろえていく考えだ。

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