ファッション

「バリー」が地球温暖化への意識を促すカプセルコレクションを発売

 スイス発のファッションブランド「バリー(BALLY)」が、アウトドアから着想を得たカプセルコレクション“ピーク アウトルック(Peak Outlook)”を発売した。日本では、「バリー」銀座店と公式オンラインストアで取り扱う。

 本コレクションは地球温暖化の深刻な影響に対する意識の高まりを目的とし、リサイクル原料を使用したイタリア製のサーマルセットやパッド入りフーディー、Tシャツなどのウエアと、登山から着想を得たブレスレット、ベルト、キーホルダーなどのアクセサリーを含む全37点。リサイクル可能に再設計した「ビブラム(VIBRAM)」のソール付きカーリングシューズや「シグ(SIGG)」のアルミ製ウオーターボトル、「スノーピーク(SNOW PEAK)」のチタン製のコンパクトな調理セットやマグ、ステンレス製のコーヒーパーコレーターなどのコラボレーションアイテムもそろえる。なおコレクションによる収益は全額、世界各地の山岳環境保護活動を行うバリー ピーク アウトルック財団の活動資金に充てられる。同財団は、危機的状況にあるアルプス山脈の環境を保護するため、エベレストなどヒマラヤ山脈のベースキャンプ(登山を開始する拠点地)の清掃活動やサステナブルな登山道を新設している。

 キャンペーンは、アーティストであり環境活動家のミッシェル・コント(Michel Comte)がスイスのローヌ氷河で撮影。氷河の一部分は広大なUVブランケットで覆われており、日光を反射させることで氷河の溶解を70%まで減らす地元の取り組みを背景に写し出した。コントは「アルプスは世界で最も魅力的な場所の一つ。私は氷河が急激に減少しているのを目の当たりにした。人々が知恵を集めて正しく協力すれば、変化を起こすことができると思う」とコメントを寄せている。

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