1. 高木琢也「オーシャントーキョー」代表が抱く“渋谷解放計画”とは?

高木琢也「オーシャントーキョー」代表が抱く“渋谷解放計画”とは?

ヘアサロン インタビュー

2018/11/4 (SUN) 13:00
高木琢也「オーシャントーキョー」代表:2013年9月に、中村トメ吉・代表と共に「オーシャントーキョー」を設立。15年3月には月間技術売り上げ1200万円を達成。ホットペッパービューティー主催のヘアコンテストでは17年、18年と2年連続でメンズ部門のグランプリを獲得するなど、業界内外で注目されるメンズインフルエンサー。19年春夏コレクションではパリの「セリーヌ」のショーに招待された

 若い男性を中心に圧倒的な支持を得ている美容師・高木琢也「オーシャントーキョー(OCEAN TOKYO)」代表が、10月1日に放送されたNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演した。同番組は“ハラジュクSP”と題し、流行を生み出し続ける街・原宿で、若者から“神”と呼ばれるカリスマとして、その仕事やプライベートに密着した内容だ。番組出演に対して業界内外から大きな反響があったが、その反響以上に「番組への出演自体が1つのターニングポイントになった」という。その理由とともに、今や“若者のオピニオンリーダー”にもなっている高木代表が描く、今後のビジョンに迫った。

WWD:「ターニングポイントになった」という理由は?

高木琢也「オーシャントーキョー」代表(以下、高木):主に2つあります。「プロフェッショナル」では、本当に自分の“素”を出しました。撮影の仕方が特徴的で、“ありのままの姿”以外は全部カットされ、絶対に撮り直しをしてくれない。例えば朝の通勤時や営業中、プライベートに至るまで、撮影用に「もう一度やりましょうか?」と撮り直しを提案しても「そういうことはしないんで」という返事が返ってくる。そこまで誠実に撮ったため、今まで見せてこなかった自分の弱い部分なども放送されてしまった。しかし、これをある意味の“解禁”と捉えて、今後はもっと人間ぽくやってもいいし、素直に発言していってもいいと考え始めたんです。

WWD:もう1つの理由は?

高木:自らのミッションの1つが明確になったからです。「プロフェッショナル」の撮影では、これまでの雑誌取材などでは聞かれなかったようなことまで、ディレクターさんから根掘り葉掘り質問されました。「なぜそうやって切るんですか?」「なぜそう考えるんですか?」「髪の毛切ったらハッピーになれるんですか?」「高木さんに切ってもらったら何か変わるんですか?」みたいな(笑)。極めつきは「なぜかっこよくしたいんですか?」という質問で、僕は当たり前のように「かっこいいほうがいいじゃん」って思っているけど、ディレクターさんは「私、髪とかどうでもいいんです。テレビのディレクターってそういう人が多いですよ。かっこよくすることに1万円以上払う価値ってありますか?」と言う。かっこよくなりたい気持ちに「なぜ?」と聞かれるとは思ってなかったので、そこを掘り下げてもらったおかげで、まず「“お客さま”にかっこいいを教えなければいけない」と、やるべきことが明確になりましたね。

WWD:そのためにやりたいと考えていることは?

高木:具体的に考えているのは、まずは渋谷区を変えることです。学生や社会人の髪型に関して、以前と比べて自由になったと一般的に思われていますが、美容師をしていると、まだまだ校則や社則で制限されているケースが多いことを実感させられます。そこでサロンを5店舗展開している渋谷区に働きかけることで、渋谷区在住者や渋谷区にある学校の生徒など、渋谷区に関わる人は全員髪を自由にできる、といった条例ができたら面白いと思ったんです。区役所の役員に茶髪とかいたら楽しくないですか。僕は「渋谷=おしゃれ」であるべきだと考えているんですが、その渋谷は変わってきています。以前は洋服を買いに来た人で溢れ、スケボーをやっている人がいるなどストリートカルチャーの中心地でしたが、今はインバウンドの外国人が多い観光地。服はネットで買えるため、若い子たちが来る目的がヘアサロンくらいしかない。若者のアイコンになる人も少なくなった。ファッションスナップを撮っている姿も減少しているし、モデルも減ってきた。区長は「若者が変えてくれる」と話しているが、それだけじゃもったいない。これからは若者だけじゃなく大人も変わるべきで、そこからスタンダードを作ることで、再びおしゃれな街に変えていけたらと考えています。

WWD:今後の展開は?

高木:今後の展開の1つとして、全国展開も視野に入れていますが、店舗数を増やすことが目的ではありません。交通費をかけて、遠方からわざわざ東京に来てくれるお客さまも多いので、まずその負担をどうにかしたい。また「オーシャントーキョー」の技術を地元に持ち帰り、「地元にかっこいいを伝えたい」という希望を持っているスタッフも多いため、それは応援してあげたいですね。

WWD:店舗以外に関しては?

高木:店舗拡大と同時に、事業のさらなる多角化も計画していて、その1つがタレントマネジメントです。今のかっこいい子たちの憧れは「オーシャントーキョー」でモデルをやることだと自負しています。現在は「オーシャンズスター」という専属モデルたち(その約半数が顧客)がいて、そこからCMやドラマに出演したり、俳優になったりしていています。マネジメントをして、その子に合った環境作りをすればもっと良くなると考えており、「オーシャンズスター」たちを信頼できる事務所に紹介するような、仲介役ができるビジネスモデルを構築していきたいですね。その他にも、ヘアワックス「オーシャントリコ」は現在123万個を売り上げていてビジネスも好調で、事業の多角化は進行中です。「渋谷」を拠点として、若者から大人まで巻き込んで新たなカルチャーを発信していきたいです。

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