ファッション

日本から世界へ 次世代に新たな道筋を示すスタイリスト服部昌孝

 「WWDジャパン」は2017年から、ファッション界の次世代を担う人に光を当てた特集「ネクストリーダー」を実施している。対象はファッションビジネスにかかわるあらゆる分野の若きリーダーたち。この特集を始めたのは、情熱と才能を持ち、強い信念で前へ進む若いリーダーたちを応援したいから。それぞれに専門分野があり、ネットワークと情報を持つ「WWDジャパン」の記者が日ごろの取材で出会い、応援したいと考えるネクストリーダーを推薦する。第2回目の「ネクストリーダー 2019」では10組11人を選定した。

服部昌孝 スタイリスト

 アシスタント時代に、師匠がイメージするビジュアルを具現化するための道具仕込みをしてきた経験が生きて、自分がスタイリングする際にも空間全体を考えた“強い”ビジュアル作りができるようになった。現在の仕事は多岐にわたっているものの、ファッションという意味では全て同じ。「メンズだから」「アーティストだから」といったことは関係ない。独立当時から変わらず守り続けたのは、常に自分らしくあること。その結果、当時は異例だったモードとストリートのミックスや、ファッションビジュアルで若手俳優をモデルに起用するなど、今では当たり前になっていることを自分が先陣を切ってやってきた。今後のビジョンは日本に拠点を置きながら、5年以内にメゾンブランドのランウエイのスタイリングをすること。今やSNSの普及で、世界とつながるのは簡単になっている。2016年に東京で行った「ウミット・ベナン」のランウエイショーのスタイリングを担当したときも、デザイナー本人からインスタグラムで依頼が来たことが始まりだった。これからも視線は常に世に向け、いつの時代においても必要とされるスタイリストでありたい。
PROFILE:1985年生まれ。スタイリストの猪塚慶太に約5年間師事し、2012年に独立。ブランドのビジュアルやエディトリアル、ランウエイ、アーティストなどさまざまなジャンルのスタイリングをメンズ・ウィメンズ問わず手掛けており、若手ブランドや後輩スタイリストらからの信頼も厚い。近年ではミュージック・ビデオなど映像関連の仕事を手掛けるなど、活躍の場を広げている。海外からの仕事の依頼も増えており、現在月に1回は渡航している