ファッション

私のサステナビリティ ドーメル・ジャポン会長「サステナブルであることこそがエレガント」

 サステナビリティとは“持続可能性”と日本語に置き換えられていますが、難しく考え、背伸びしてハードルの高いことをしようとすると、表層的なものになってしまうと思います。日々の生活の中で、私たちの住んでいるこの地球に感謝する気持ちを忘れずに、そして次の世代に良い環境でバトンタッチすることが、サステナビリティを個人的に実践する上で大事なことだと私は考えています。

 私が日々心掛けていることは、極めて単純なことです。食事をする時に「いただきます」の精神を忘れずに残さず食べる。食べきれない時には可能な限りお店の人に頼んで持ち帰るようにしています。買い物をする時には、本当に必要なものかを購入前によく考える。プラスチックの使用を避け、紙パックとペットボトルがあったら、紙パックを選びます。お味噌も量り売りの浅草の味噌屋「万久」で購入しています。自ら意識して選択したことで、ブレンドして自分好みの味噌を作る、という新しい発見にもつながりました。買ったものはエコバッグにいれて持ち帰ります。サステナビリティを個人的に実践する中で楽しみを見つけていくことで、“特別なこと”ではなくなり、自分のライフスタイルの中に自然に入り込んでいきました。

 ドーメル本社のオフィスではペットボトルでの飲料を禁止し、食事用ナプキンとハンドタオルの支給をしています。ドーメル・ジャポンも本社にならう予定です。また、ドーメルでは毎シーズンの生地サンプルをショールームに展示していますが、シーズンが終わったら保管されるだけだったので、生地でエコバッグを作り、11月に開催した展示会にいらっしゃったお客さまとスタッフに配りました。

 ドーメル青山店では、ダウンジャケットのドゥミ・メジュール(カスタムオーダー)を開始しました。オーダーなので無駄がなく、ダウンにリサイクルの「グリーンダウン」を採用しています。リサイクルダウンを製品に使用するだけでなく、プロジェクトに協力するために羽毛布団の回収もお店で受けたまわっています。

 ファッションの世界では毎日サステナビリティという言葉が目から耳から入ってきます。ファッションは環境を汚染している大きな産業の一つであることを認識しなければいけないと思いますし、単なるトレンドであってはいけないと思います。現代のファッションでは、サステナブルであることこそがエレガントなのです。そのマインド無くしてエレガントではありえないと思っています。

私のサステナビリティ
 ファッション業界にとって加速して取り組まなければいけない課題の“サステナビリティ”。企業として大きく舵を切ることはもちろん、個々の意識も重要です。そこで個人的に行なっているサステナビリティについて聞きました。

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