ファッション

歴史をひもとくビクトリア調の装飾に喝采 有力バイヤーが評価するロンドン2016年春夏コレクション

 「ロンドンで発表するデザイナーのショーは、一様にスリル満点」とリンダ・ファーゴ=バーグドルフ・グッドマン シニア バイス プレジデント オブ ファッション オフィス&ストア プレゼンテーション。2016年春夏のロンドン・コレクションは、ビクトリア調を感じさせるハンドクラフトや装飾の他、黄色、ラッフル、フリル、オフショルダー、そしてクロップドトップスなど、バイヤーの購買意欲を刺激するトレンドにあふれた。特にビクトリア調への視線が熱い。「クロシェ編みや装飾のレースを全体にあしらったビクトリア調のテーマは、顧客にもその魅力が伝わりやすく、アプローチしやすい」とケン・ダウニング=ニーマン・マーカス シニア バイス プレジデント兼ファッション・ディレクター。また、バイヤーたちは「さらに力をつけてきたデザイナーが多かった」と口をそろえた。

バーグドルフ・グッドマン

 アートと職人技、そして重要なコンセプトが見事にブレンドし、なおかつ、着てみたいと思わせ、実際に着やすい服がそろった。ドレスやフェミニンなアイテムが主流で、私たちのバイイングチームはビクトリア調のものがお気に入り。とりわけ「アーデム(ERDEM)」が抜きんでている。ベストコレクションのひとつ。9月にメイフェアにオープンしたばかりの同ブランド初の旗艦店は絶対に行くべきだ。

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ニーマン・マーカス

 懐かしい祖母のファッションに中世のひねりを加えたような職人技が施された今季のコレクションは、まさに顧客が望んでいたものだ。装飾が好まれるのは、より特別感が与えられるから。特に「アーデム」の豪華な刺しゅうを施したレースや、「クリストファー・ケイン(CHRISTOPHER KANE)」の際立つネオンカラーのドレス、そして「シモーン ロシャ(SIMONE ROCHA)」が見せた“フェミニンとエッジィ”の絶妙なバランスが印象的だった。「シモーン ロシャ」はシリコンやロープを使ったボンデージをほうふつとさせるマクラメ編みの手法を取り入れていた。「トーマス テイト(THOMAS TAIT)」はこれまではある意味セレブ向けなコレクションを発表してきたが、今季ピカブ・ニ・ジンズ(写真左)など、マイアミやL.A.のストリトでも着られるようなものが出ていて好ましかった。

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セルフリッジズ

 「シモーン ロシャ」は、ステップアップしたデザイナー自身の美学が落とし込まれており、高く評価した。ソーホーにヒントを得た「ガレス ピュー(GARETH PUGH)」は、ラテックス素材やフリンジ、ファーを取り入れた堂々とした作品が良かった。「マーケス アルメイダ(MARQUES’ ALMEIDA)」は、斬新でありながらも共感を得られるアイデアを伴い、シグニチャーのクラッシュデニムをより前面に打ち出していた。「J.W.アンダーソン(J.W. ANDERSON)」の女性像は自信に満ちあふれていてすばらしかった。

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リバティ

 極端にフェミニンな装飾がトレンドで、とても好ましい。ロンドンでの買い付け予算を増やした。「メアリー カトランズ(MARY KATRANTZOU)」は、虹色のモダンな極小スパンコールや、リボンの巧みな使い方で躍進。「クリストファー・ケイン(CHRISTOPHER KANE)」は、マルチカラーのフリンジがクールでトレンド感あふれ、ロンドンならでは、といったところだ。「J.W.アンダーソン」は常にわれわれがまだ気づいていない“欲しかったもの”を提案してくれる。大げさなほどフェミニンなディテールは、今季は多くのデザ イナーが提案していたが、彼のコレクションは秀逸だった。

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