ファッション

百貨店7月度は5社中4社が増収 訪日客がけん引

 百貨店大手5社の7月の売上高は、4社が増収だった。三越伊勢丹が前年同月比0.8%増、高島屋が同0.1%増、大丸松坂屋百貨店が同0.6%増、そごう・西武が同1.2%減、阪急阪神百貨店が同5.2%増だった。セールを前年に比べて1日早い6月30日に前倒した高島屋と大丸松坂屋百貨店は、需要の先食いによって衣料品は苦戦したものの、訪日客による免税売上高の伸びや株高を追い風にしたラグジュアリー・ブランドの好調によって微増になった。一方で、同じ前倒し組でも訪日客の恩恵が少ないそごう・西武は実績に届かなかった。

 今夏のセールは高島屋、大丸松坂屋百貨店、そごう・西武が6月30日、阪急阪神百貨店が7月1日、三越伊勢丹が同12日の開始だった。ただ、以前に比べてセールの集客力は落ちていると各社は口をそろえ、7月であっても盛夏のプロパー商品を強化する傾向にある。

 三越伊勢丹は基幹3店舗(伊勢丹新宿本店、三越日本橋本店、三越銀座店)がそろって前年をクリアした。プロパー品が健闘したことに加え、基幹3店舗の免税売上高が26%増だった。「化粧品などの消耗品だけでなく、(昨年春の中国による関税アップで減退した)宝飾・時計やラグジュアリー・ブランドなどの高額品の伸びが目立つ。免税売上高は一昨年とほぼ同じ水準まで復活してきている」(同社広報)。関東以上に関西の免税売上高は好調で、大阪に主力店舗を持つ高島屋は43%増、大丸松坂屋百貨店は66%増と引き続き高い伸びを維持している。

 阪急阪神百貨店は、阪急本店(阪急うめだ本店、阪急メンズ大阪)が8.5%増と力強く引っ張り、他の4社に比べて高い伸びを見せている。セールに並行して取り組んだプロパー商品の売れ行きが良かった。

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