ファッション

“世界で最も愛されるアップルのようなブランド”を目指すジェームス・パースのビジネス法

 17年前、1万ドル(約121万円)のローンからスタートした「ジェーム スパース(JAMES PERSE)」のビジネスは、今では1億5000万ドル(約181億5000万円)の年間売り上げを誇り、アメリカやカナダ、イギリス、日本に60店舗を構えるまでに成長した。商品ラインアップはTシャツからウエア全般へと拡大しただけでなく、寝具やバスアイテムがそろうホーム・コレクションや、ソファやチェア、卓球台までを扱うファーニチャー・コレクションも扱う。メンズのジャケットやワークアウト用のショーツ、スイムウエアなどを主に扱うライン「ヨセミテ」も数百万ドル規模のビジネスに成長した。ロサンゼルス南部マリナ・デル・レイの本社でインタビューに応えたジェームス・パース創業者兼最高経営責任者(CEO)は、今後5年間で3億5000万ドル(約423億5000万円)の売り上げを目指すと明かし、アクセサリーの強化やブランドの世界観を詰め込んだ新しいショップの構想について語った。

 「ジェームス パース」のビジネスのうち、ウエアが全体の85%、残りをホーム用品が占める。ジェームス・パースCEOは、「さらなる成長のためにはアクセサリーの強化が欠かせない」と話す。今年中に、インハウスで手掛けたメンズ・ウィメンズのバッグやシューズ、ジュエリー、革小物をローンチする。「アクセサリーを充実させることで、爆発的な成長を見込んでいる。将来的にはビジネスを10億ドル(約1210億円)規模に拡大することも可能だろう。『次は何が来るか』と顧客が楽しみにしてくれるような限定商品も定期的に発表していきたい」。

 遊び心のある商品展開も「ジェームス パース」の魅力だ。一部店舗で販売するファーニチャー・コレクションについて、「ベストセラーはなんと、卓球台なんだ」とパースCEO。「商品ラインアップを増やす時、いろんな人から『カシミヤの高級ビキニを作るべきだ』みたいな提案をされることが多いけれど、イマイチしっくりこない。だから自転車と卓球台を作った。その方が僕らしいからね」と話す。卓球台の価格は2万4500ドル(約296万4500円)だ。ちなみにビリヤード台にもなるハイブリッド型の卓球台は2万9000ドル(約350万9000円)。高級ビキニや“ITバッグ”より利益率も高そうだ。なお、ホームとファーニチャー・コレクションは日本では未発売。アクセサリー強化とともに、今後はオンラインにも目を向けるという。「これまで本格的にマーケティングや広告宣伝を行ったことはなかったが、デジタルへの移行が進む今、そろそろ本腰を入れてやらないといけない。今はインスタグラムのアカウントしかないから」と笑った。

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