ファッション

有隣堂の新業態「ストーリー ストーリー」 ネットとリアルを混在させた書店とカフェ、雑貨屋の融合

 有隣堂は4月24日、書店と雑貨屋、カフェを融合した新業態「ストーリー ストーリー(STORY STORY)」の1号店を小田急百貨店 新宿店本館10階にオープンする。楽天とリーディングスタイルと協業し、電子書籍や雑貨、フードメニューを提案。オンライン(インターネット)とオフライン(リアル)をつなぐOtoO (オー・トゥー・オー、O2O)で、書籍の販売を促進する。23日にはプレス向けの内覧会を開いた。

 店舗面積約730平方メートルの店内では、「食」「趣味」「暮らし」をテーマに、本や雑貨をジャンルごとに編集して販売する。コンセプトは「『私』編集空間」。アクセサリーや文具、食器などの雑貨を関連した書籍と合わせて並べる他、インバウンドを意識した和雑貨なども用意している。育児玩具をそろえたコーナー「Do! Kids」では、読み聞かせのイベントを実施し、9階のキッズフロアとの相乗効果を狙う。また、授乳室を店内に設けている。

 68席を設けたカフェでは、楽天の電子書籍専用端末「コボ(Kobo)」を自由に使用できる他、購入前の書籍は3冊まで持ち込むことが可能。メニューは、人気書籍に登場する料理を提供するほか、楽天市場のランキングで人気上位のスイーツを提供する。書籍に関連した料理は、重松清の「カレーライス」に登場する「父と息子のカレーライス」(880円)や、村上春樹の「羊をめぐる冒険」の「バターたっぷり たらこのスパゲッティー」(830円)、江國香織の「夕闇の川のざくろ」の「蕪のビーフシチュー」(880円)など約20種をラインアップする。コーヒーやジュース、アルコールドリンクも用意している。楽天ポイントや小田急ポイントにも対応し、無料のWiFiも使用可能だ。なお、有隣堂はカフェを併設した店舗を運営しているが、自主企画のカフェをオープンするのは今回が初めて。

 有隣堂の松信裕・社長は、「書店が厳しい中、バラエティーに富んだ新業態の開発が必要とされている。同店では、ネットとリアルを混在させてOtoOを実現し、日々の暮らしを豊かになるような提案をしていきたい」と話した。

■ストーリー ストーリー
オープン日:4月24日(金)
営業時間:10:00〜21:00
住所:東京都新宿区西新宿1-1-3
場所:小田急百貨店 新宿本館10階

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