メルカリの越境取引(日本の出品者と海外の購入者で行われる取引)事業が好調だ。2026年6月期の越境取引事業のGMV(流通総額)は、1120億円で過去最高を更新した。けん引しているのが、「エンタメ・ホビー」カテゴリーだ。日本発のポップカルチャーの人気の高まりを背景に、中古品や希少アイテムの需要が世界的に拡大している。
越境取引が加熱 ポップカルチャーが追い風
メルカリは、19年に越境取引事業を開始した。25年には「メルカリ グローバルアプリ」を発表。台湾・香港・米国でサービスを提供しており、26年8月には累計登録者が100万人を突破した。このアプリがブーストとなり、GMVは22年から26年の4年間で19倍に成長している。輸出・関税などの手続きをメルカリまたは提携する越境EC事業者が行うため、出品者の負担は国内取引と変わらない。倉庫内で全品を検品するため、安心・安全な取引ができる。
越境取引件数の過半数を「エンタメ・ホビー」カテゴリーが占める。含まれるのは、漫画や雑誌、グッズ、プラモデル、トレーディングカードなど。中国では「すみっコぐらし」、台湾では「ベイブレード」、韓国では「モンチッチ」、香港では「デジタルモンスター」、米国では「遊☆戯☆王」など、国ごとに人気コンテンツが異なる。家庭に眠る希少なアイテムが出品されること、質の良いリユース品であることが、世界中の利用者の心を掴んでいる。
駿河屋と提携 オフラインを強化
メルカリは25年、ホビー・リユース企業の駿河屋と資本提携を結んだ。日本最大級の品ぞろえを武器に、グローバル市場の開拓とOMO(オンラインとオフラインの融合)を進めている。今年7月に米国で開催した「アニメ エキスポ 2026(Anime Expo 2026)」にも2社でブースを出展した。のべ7000人が訪れ、1万点以上の商品がほとんど売れた。
11月1日までウィズ ハラジュクで開催しているイベント「世界の誰かの推し部屋展」には、取引実績のある1000点以上の商品が並ぶ。例えば「遊☆戯☆王」のオフィシャルカードゲームの対台湾取引件数は前年比で1.4倍に成長し、証明書・備品付きの「純金 青眼の白龍」は、今年6月に529万9999円の高値が付いた。ポケモンカードも人気が高く、「リザードンex 黒炎」の越境取引件数は前年比で2倍以上に伸びた。今年3月に「PSA 10 メガリザードンY EX 【MUR】」が258万円で売れた。
■「世界の誰かの推し部屋展」
日程:10月28日〜11月1日
時間:10:00〜19:30(最終受付19:00)
場所:ウィズ ハラジュク(WITH HARAJUKU)
住所:東京都渋谷区神宮前1丁目14-30
入場料:無料
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