ユナイテッドアローズは、GMOインターネットグループ傘下のGMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR)と協業し、人型ロボット(ヒューマノイド)向けのウエアをデザインする。10月20日に開いた記者会見で、中国のロボットメーカー、ユニツリー・ロボティクス(UNITREE ROBOTICS)が開発した身長132cmのヒューマノイド「G1」向けのウエアを初披露した。11月20日に開設するGMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR)の公式ECサイトなどで注文を受け付ける。販売価格は未定。
人との共生を見据え
親しみやすさを添えるデザイン
「G1」は、歩行や手を使った動作が可能な汎用型のヒューマノイドで、展示会やイベントでの来場者対応、工場での軽作業、式典でのスピーチなど、幅広い用途での活用が進められている。今回のウエアも人と接する場面での着用を想定し、デザインではヒューマノイド特有の威圧感を和らげることを重視した。
ジャケットとパンツのセットアップには、機体のメタリックな質感になじむ柔らかなライトグレーを採用した。ロボットの関節やギアへの干渉を防ぎながら、ベルトループやポケットなどのディテールを取り入れ、洋服として美しく見えるシルエットを追求。素材は国内の生地メーカーによるポリエステル、レーヨン、ポリウレタンを使用したストレッチ性のある梳毛調素材で、一般的なウールのスーツ地よりも手入れがしやすく、縦方向にも伸縮性を持たせた。排熱対策としてジャケットの裏地も省いた。
Tシャツにはすっきりとした表面感が特徴のコットンポンチ素材を採用。首元に巻いたオリジナルのスカーフには、コード類や人間とは異なる胸元の形状を隠す役割も持たせた。
「新しいライフスタイルをデザインする取り組みに」
GMOインターネットグループは、GMO AIRを通じてヒューマノイドの国内普及を推進している。今年6月には、二足歩行ヒューマノイドの出荷台数で世界トップとされるユニツリー・ロボティクスと国内正規代理店契約を締結した。同グループは今年を「ヒューマノイド元年」と位置付け、ロボットの普及を通じて日本の国力向上に貢献することを目指す。今回の協業は、GMOと松崎善則ユナイテッドアローズ社長の以前からの交流をきっかけに実現した。GMO側には日本のブランドと協業したいという強い思いがあり、上質さや豊かさを表現できるパートナーとしてユナイテッドアローズに声をかけたという。
ユナイテッドアローズの岩野徳郎・開発本部コーポレートビジネス部部長は、「人間とヒューマノイドが共生する未来がやってくる中で、ファッションで世の中を彩るという当社の使命とも重なった。今回の協業は、人とロボットが心地よく共生する、新しいライフスタイルをデザインする取り組みになる」とコメントした。今後はヒューマノイドを導入する企業の要望に応じて、ユナイテッドアローズがウエアをデザインしカジュアルウエアや作業服など、ロボットの用途や使用場面に合わせた幅広いデザインに対応していく方針だ。