
ニトリは2028年度上期、使用済みの家具やインテリア用品を分解・分別し、再資源化する「リサイクルセンター(仮称)」を埼玉県本庄市に開設する。関東圏の物流拠点や店舗を回収拠点とし、年間1万トン以上の物量を想定する。回収した家具・インテリア類などは自社物流で運搬し、年間1万トン以上の再資源化を目指す。研究施設も併設し、リサイクルの過程で得た知見を商品設計へフィードバックする。

新拠点には再資源化施設2棟と事務所兼研究施設1棟を設ける。運営はニトリファシリティ、収集・運搬はホームカーゴが担う予定で、ニトリグループが自前で運営する。回収した家具・インテリア用品を素材ごとに可能な限り細かく分解・分別し、これまで十分に再資源化されてこなかった素材の再利用につなげる。
家具は重量があるうえ、複数の素材や部材で構成されるため、分解・分別が難しい。環境省公表の「一般廃棄物の排出及び処理状況等」よると、家具・インテリア類などのリサイクル率は20%未満にとどまるという。中でもマットレスは処理が難しい製品の一つ。

同社は、使用後に消費者自身が分解・分別しやすい「かんたん分別マットレス」を開発・販売するなど、廃棄・再資源化までを考慮した商品設計に取り組み始めている。新たなリサイクルセンターでは、実際に使用済み商品を大量に分解・分別することで得られる知見を蓄積。素材選定や構造などの商品開発に反映し、再資源化しやすい商品の拡大につなげる。
ニトリグループはこれまで、商品企画・製造から物流、販売までを一気通貫で担う「製造物流IT小売業」を強みに成長してきた。今後はその仕組みに商品の「つかいおわったあと」までを組み込み、回収・資源化から再び商品づくりへとつなげる「製造物流IT“循環”小売業」を目指す。
同社は環境目標「NITORI Group Green Vision 2050」で、2050年までに「お、ねだん以上。」を維持しながら、環境配慮を前提とした商品開発100%を目標に掲げる。リサイクルセンターをその中核拠点と位置付け、家具・インテリアの資源循環を事業モデルそのものに組み込んでいく。