
ワールドの2026年3〜8月期連結業績(国際会計基準)は、売上高に相当する売上収益が前年同期比4.1%増の1424億円、本業のもうけを示す事業利益が同0.3%増の83億円、営業利益が同1.2%増の84億円、純利益に相当する中間利益が同4.2%増の58億円だった。全ての利益段階で期初計画を達成したが、基幹のアパレルブランドが軒並み計画を大きく下回るなど、下期に向けて課題を残した。
今期から事業セグメントを、従来の「ブランド」「デジタル」「プラットフォーム」の3事業から、「B2C事業」と「B2B事業」に再編した。ブランド事業やリユース事業などを包含するB2C事業は、売上収益が8.2%増の1084億円、事業利益が0.1%増の45億円。前期に連結加入したライトオンと、26年3月に連結加入したワールドスタイルレーベルズが想定以上の進捗で利益を押し上げ、ブランド古着店「ラグタグ(RAGTAG)」を運営するティンパンアレイなどサーキュラー事業も伸びた。
ただしブランド事業は、グループ全体の国内既存店売上高が3.5%減。とりわけ、仕入れの過度な抑制による品薄などがあった6月の夏物販売が大きく落ち込んだ。アルカスインターナショナル、フィールズインターナショナル、エクスプローラーズトーキョーなど基幹ブランドを運営する3社の不振が目立ち、3社の合計事業利益は計画を18億円下回った。それぞれの国内売上高は、「オペークドットクリップ(OPAQUE.CLIP)」「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」を擁するアルカスが9.9%減の233億円、「アンタイトル(UNTITLED)」などのフィールズが4.5%減の170億円、「タケオキクチ(TAKEO KIKUCHI)」などのエクスプローラーズトーキョーが6.5%減の76億円だった。
生産受託(OEM・ODM)やEC運営の受託、販売代行など、ワールドのノウハウを他社に提供するB2B事業は、売上収益が3.3%増の498億円、事業利益が12.3%増の30億円で、エムシーファッションが中国子会社と共に外販を伸ばして全体をけん引した。
2027年2月期の業績予想は期初計画を据え置いた。売上収益は前期比5.6%増の3000億円、事業利益は12.3%増の185億円、営業利益は11.5%増の175億円、純利益は4.9%増の126億円を見込む。達成には下期(26年9月〜27年2月)に事業利益で前年同期比24.7%増の101億円が必要となるが、不振のブランド事業のテコ入れにより、B2C事業において事業利益81億円(前年同期比1.8倍)の創出を計画する。