サステナビリティ
連載 エディターズレター:SUSTAINABILITY 第69回

“良い会社”では足りない時代へ Bコープ新基準が映す欧米ビジネスの地殻変動

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国際認証「Bコープ(B Corporation)」の審査基準が2025年4月、19年の歴史で最大規模の刷新をしました。環境・社会に配慮した企業に与えられるこの認証は、現在世界で1万社以上が取得し、日本でも43業種78社(2026年2月時点)が認定を受けています。昨年だけで29社が新たに取得するなど国内での関心も高まる中、この変化は単なる基準改定にとどまりません。欧米のビジネス社会が「企業の責任」をどう再定義しつつあるかを映し出しています。

最大の変更点は点数制の廃止です。旧基準では5項目を採点し80点以上を取れば良かった。得意分野で高得点を稼ぎ、弱点を相殺する戦略が成り立っていました。新基準はそれを許しません。7つのインパクト・トピックすべてを網羅的に満たすことが求められます。「良い部分を見せる」から「すべての側面で応える」への転換です。

7項目の中で特に注目したいのが「政策への働きかけとコレクティブ・アクション」です。B Lab公式サイトはこのトピックについて、企業が社会・環境システムを強化するために自らの影響力を行使することを求めると説明しています。具体的には、ロビー活動の内容の公開、政策提言への参加、業界横断での連帯、いずれも「自社の外」への働きかけです。「より良い会社であること」の証明から、「社会のアーキテクチャを共に設計すること」への要求へ。企業の責任範囲が、明確に外側へ拡張されています。

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