ヘラルボニーは1月7日、障害のある人が直面する根源的な社会課題に向き合うことを目的としたヘラルボニー財団を設立した。この日は、同社の共同CEOを務める松田崇弥・文登兄弟の兄で重度の知的障害を伴う自閉症の翔太さんの誕生日。ヘラルボニー財団は、株式会社ではアプローチしきれない社会課題に向き合い、「誰もが尊厳をもって生きられる社会とは何か?」を長期的な視点で問い、実践し続けるために設立した。活動内容は夏頃に正式発表する。
「異彩を、放て。」をミッションに掲げるヘラルボニーは現在、国内外79の福祉施設、293人以上の作家とライセンス契約を締結し、異彩を放つ作家の表現を社会へ届けている。作家および福祉施設に支払う年間ロイヤリティの総額は、過去4年間で25.5倍に増加。事業成長とともに、新たな価値観が社会に根づき始めているという声も届くようになったという。一方で障害者の家族の多くからは、「アートを描く作家しか、ヘラルボニーの事業の対象にならないのか?」との問いを受け取る機会も増えている。
そこで既存の事業モデルでは十分に目を向けられない人々に向き合うために財団を設立。福祉施設でアート活動をしているわけではない兄の翔太さんの幸せを願う想いを、アートの才能の有無に限らず、社会で暮らすすべての障害者の尊厳が守られ、ありのままに生きられる社会の実現につなげるべく、誕生日にヘラルボニー財団を設立した。
文登共同CEOは財団の理事に、崇弥共同CEOは評議員に就任した。