ファッション

カムバックするレディー・ガガ 「一つのアイコンに定義されるのはイヤ」

 「ボーン・ディス・ウェイ」のツアー中、股関節唇損傷で休養していたレディー・ガガが、カムバックする。新曲「アプローズ」を8月19日に世界同時配信し、11月11日には2年半ぶりとなるアルバム「アートポップ」を発売する。ガガは「この6ヵ月間で体と頭の双方を鍛えたわ。本当にクリエイティブになれた期間」と語る。

 

 新曲「アプローズ」については「私の生きる糧はファンたちの拍手喝采」とコメント。オートクチュールと実験的なファッションのミックスで、常に周囲を驚かせてきたガガ。今回、新曲「アプローズ」のカバーイメージでガガはヘッドカバーで頭を覆いカラフルなピエロ風のメイクをし、純白の「ガレス・ピュー」のコートに包まれている。ピューが「アートポップ」の自身のスタイルにどう影響したかという問いにガガは、「あなたたちの見方って面白いわ。私のことをポップ・アイコンとして見ている。同時に、これがアルバムのイメージか、誰がこのイメージを作ったのかとか、いろいろと考えるでしょう。なぜ、それを面白いと思うかというと、私が正にそういった考えを壊そうとしているから。これは、一着のコート。一つのイメージ。一瞬でしかない。これは、表現手段でしかないの」ときっぱり。「デザイナーや髪型などによって、一つのアイコンとして定義されたくないの。私は、ありとあらゆるアイコンよ。私は毎回パレット上にあるすべての色に染まるアイコンなの。私に限界はないのよ」。

 

 ガガは新作「アートポップ」のファッションやヴィジュアルに対して定義づけされるのを避けている。これは、ガガが考え抜いた結果できた戦略的なイメージなのだ。すでに発売されている米「V」誌の9月号の表紙で、ガガはヌードで登場している。撮影をしたイネス・ヴァン・ラムスウィールドは「彼女は、今、原点回帰している。いつも彼女に『君は信じられないくらい美しい。それを認めるべきだ。隠すのではなく、輝くべきだ』って言ってきた。これは、ウィッグやサングラスの下に隠れてきたガガではなく、素顔のガガなんだ」と語る。ニコラ・フォルミケッティの後を引き継ぎ、ガガのファッション・ディレクターを務めるブランドン・マクスウェルは、「今、ガガは素顔の自分でいることが心地いいんだ」と述べる。

 

 「バレンシアガ」はガガにカスタムメイドの衣裳を制作。「ヴェルサーチ」や「ジョルジオ アルマーニ」「サンローラン」なども衣裳を提供するようだ。「ミラ・ショーン」は「アプローズ」用にキャットスーツを数着作ったという。「今までよりも、控えめでシックなスタイル。もちろん、意外性はあるよ。最高のテーラリングのスーツをプラスティック素材で仕立てたりとかね。ガガはシンプルなキャットスーツ姿でこのイメージみたいにクレイジーなメイクアップで登場するかも」とマクスウェル。脚光を浴び続けている彼女のパフォーマンスから、まだまだ目が離せない。

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