ファッション

オンワード樫山「セアン」旗艦店がオープン 日本の美意識広がる2フロア

オンワード樫山の「セアン(SCEARN)」は10月31日、東京・北青山に旗艦店をオープンする。地上2階の2フロア構成で、店舗面積は約266平方メートル。

「日本の庭園がもつ、余白の美」をテーマに、ブランド名の語源である“hear the scent(聞香)”を感じられるよう設計した。空間デザインは、韓国ソウルのクリエイター集団・クリエイティブ・スタジオ・アンラベル(Creative Studio Unravel)が手掛けた。

1階には「セアン」の最新コレクションを並べる。2025-26年秋冬コレクションは、“包む”“結ぶ”“ねじる”などの繊細なディテール使いに注目したい。ランダムに配置したウール100%の試着室ほか、香道具などを置いた約8メートルのオープンカウンター、日本の木工作家が作り上げた木のイスなど、什器にもこだわった。2種類のお香が来店者を優しく包む。

2階では、体験型コンテンツを楽しめる。コンテンツメーカーのワンストーリー(ONESTORY)や非日常体験の予約サイト・オトナミ(Otonami)をキュレーターやコラボレーターに呼んだ。10月31日からはプロダクトデザイナー猿山修の代表作「自在鉤(じざいかぎ)」にフォーカスした展示を、11月以降は香道直心流「藤乃香」の高野香聖師範による香道教室や、和菓子屋「いすゞ」の井口いすゞ主宰と和菓子作りを開く予定。

「セアン」は2024年秋冬シーズンにスタートした。“聞香(hear the scent)、瞑想(meditation)、伝統(tradition)=心の声を聴き、自分と向き合い、自分らしさを見失わず”がコンセプト。日本の伝統美をモダンに再解釈する。アイコンアイテムは、ドレープを楽しめる“カシグ(=傾ぐ)ニット”(12万1000円)や緩やかなシルエットの“ツツム(=包む)パンツ”(9万6800円)など。

■「セアン」青山
オープン日:10月31日
時間:11:00〜19:00
定休日:月曜日
住所:東京都港区北青山 3-13-7

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