音楽家・渋谷慶一郎が代表を務めるアタック・トーキョー(ATAK)は、東京・代官山を中心としたイベントの運営を手掛けるクラブヒルサイドとともに新コンサートシリーズを始動することを発表した。
高橋氏は渋谷氏が作曲家を志すきっかけになった存在
記念すべき第1回は、作曲家・ピアニストの高橋悠治が11月15日にヒルサイドプラザで行う5年ぶりのピアノソロコンサート「ピアノ(Piano)」だ。渋谷氏は、高校生時代に高橋氏のコンサートを聴いたことが作曲家を志すきっかけになったことを公言しているほか、両者は1996年に学生時代の渋谷が自費出版でリリースしたカセットテープ作品「酔鍵糸竹」やATAKからリリースされた「ATAK002,007」などで協業を続けてきた。
本公演は、渋谷氏がプロデュースを手掛け、高橋氏が2000年以降に作曲した「Piano」と題された4つの作品を一晩で演奏する初の機会となる。そして、会場にはピアノを中央に配置することで、観客は高橋氏を囲むように鑑賞できる演出となっているそうだ。
開催にあたり渋谷氏は、「まさか作曲を始めたときに悠治さんのコンサートをプロデュース出来るとは思わなかった。今回選んだ4曲は聴いたことはないが、最近作っている『Abstract Music』というサウンドインスタレーションのヒントにもなっている。だから、僕が聴きたいと思うので弾いて欲しいとお願いした」とコメントしている。
■高橋悠治「ピアノ」
日程:11月15日
時間:OPEN 15:30/START 16:00
場所:ヒルサイドプラザ
住所:東京都渋谷区猿楽町29
チケット:一般 5500円/学生 5000円