ビームスの「レイ ビームス(RAY BEAMS)」は2025-26年秋冬、ここ数年続くY2Kブームを背景に人気だった“肌見せ"スタイルから変化を付け、ノスタルジックなムードを織り交ぜたクラシックスタイルを打ち出す。長塚理紗ディレクターは「極端なミックススタイルを楽しむムードが少し落ち着いてきた」と話す。
25-26年秋冬は、テーラードジャケットやシャツ、カーディガンを軸に、王道のクラシックスタイルへと回帰する。ラペルに小ぶりのスタッズを配したジャケットや、レイヤードを意識したダブルジップ仕様のシャツなど、クラシックなアイテムにもさりげないアレンジを加え、ブランドらしさを表現する。ノスタルジックなムードを加えるのは、幾何学柄のレーストップスやローゲージのニットポロなど。強化アイテムのレースカーディガンやオフショルダーのトップスは、シャツとレイヤードし、肌の露出を控えめにしてクラシックなムードに寄せている。柄はチェックやアーガイルを充実させた。
ボトムスは、「新たな挑戦」としてカプリパンツを打ち出す。キールックでは、細身のスーチング生地のカプリパンツに、ショート丈のフェイクファーコートを合わせた。「洗練させすぎず、少し野暮ったいくらいのバランス感覚が今の気分だ」と長塚ディレクター。スカートは、ミディアム丈に比重を置く。
仕入れでは特に、「アグ(UGG)」や「サロモン(SALOMON)」が人気だ。今季も「気温に左右されずに売れるアイテム」として期待を寄せる。「アグ」は定番のムートンブーツ以外にもファッション性の高いシューズに支持が集まっており、今季はムートン素材のバレエシューズやプラットホームのサボサンダルなどを買い付けた。「サロモン」とは、“XT-WHISPER”の限定色を販売予定。