ファッション
特集 トレイルランニング市場 第4回 / 全11回

シリアスな長距離レースにユーモア持ち込む「アンサー4」 【トレイルランナーを魅了する新感覚ブランド01】

有料会員限定記事

PROFILE: 小林大允/アンサー4 オーナー

小林大允/アンサー4 オーナー
PROFILE: (こばやし・ひろまさ)1981年生まれ、神奈川県出身。広告代理店勤務時代にランニングにハマり、ランニングザックの自作を開始。2014年の“UTMB”に自作ザックで出走し完走。手応えを得て、同年起業し「アンサー4」を立ち上げた

単なる運動としてではなく、カルチャーや自己表現としてトレイルランニングを楽しむ人が増える中で、ウエアやギア選びにおいても、自分のスタイルを出したいというニーズが高まっている。奥高尾でのスナップ取材中、おしゃれなランナーから愛用アイテムとして頻繁に名前が上がったブランドが「アンサー4(ANSWER4)」だ。15年に杉並区から高尾エリアに引っ越し、高尾コミュニティーの中心人物の1人となっている小林大允オーナーが手掛けている。(この記事は「WWDJAPAN」2025年6月9日号からの抜粋です)

高尾駅前の商業施設ケーオーゴーニー(KO52、関連記事はこちら)内の「アンサー4」店舗兼アトリエ「リビングデッドエイド バイ アンサー4(LIVING DEAD AID by ANSWER4)」を訪ねると、黒塗りの壁や、飾られたグラフィティアートがクールな雰囲気。小林オーナー自らや契約アスリートが走ったレースのゼッケンやメダル、表彰状などがびっしり飾られているコーナー、5基備えるシャワーブースを見なければ、トレランブランドではなくストリートブランドのショップと言われた方がしっくりくる。「トレランショップって、床が木材など(でナチュラルなムードの作り)が多いが、そういう店をやりたかったわけではないから」と小林オーナー。かつてはスケーター少年だったと聞いて、妙に納得した。

「大手メーカーにはできないこと」

「ランニングを始めてからは15年で、長い距離を走るのにハマったのは2013年以降。100km以上走るようになったら、背負っているザックで体が痛くなった。使いたいザックがなかったから、自分で作り始めた」というのがブランドの原点だ。14年夏に、トレランの世界最高峰レース“UTMB”に試作のザックを身に付けて出走し、完走。手応えを得て、同年12月に起業した。当時は広告代理店勤務で、モノ作りやブランド運営のノウハウがあったわけではない。「でも、周りにガレージブランドをやっている友人が何人かいたから、自分で作るイメージが湧いた」。

この続きを読むには…
残り1138⽂字, 画像5枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

令和のプレイングマネジャー11人のマネジメントの秘訣とは? 84社の人事部アンケートの結果も公開

7月14日号の「WWDJAPAN」は、「令和のプレイングマネジャー」特集です。 現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」を紹介します。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。