サステナビリティ

コスがマテラと共創した水耕栽培コットンのシャツを発表 水使用量削減などにつなげる


コス(COS)はこのほど、水耕栽培コットンを用いたホワイトシャツ2型を発売した。水耕栽培コットンを生産するのは、英国を拠点とするスタートアップ企業のマテラ(MATERRA)で、同社はインドの農村地域を拠点に、土壌を使わずに水と栄養素を制御する水耕栽培技術を用いてコットンを栽培している。フランスで開催されている国際ファッションテック見本市のピッチコンテスト「Avantex Fashion Pitch」では最優秀賞を受賞するなど、数々の受賞歴がある。

この技術により、従来の農法と比べて最大80%の水使用量削減を実現。農薬の使用も抑えられ、環境負荷を大幅に軽減できるという。また、同社は現地農家との連携を通じて、収入の安定や教育機会の提供にも貢献している。マテラ共同創業者のエドワード・ヒルCSOは「保護された屋内環境でコットンを栽培する最大の利点は、従来の農場よりもはるかに多くのコントロールが可能になる点にある。特に資源の使用において大きなメリットがあり、テクノロジーが農業の基盤となることで、人と地球への影響を左右する未来を拓く可能性がある」と語る。

コスは2021年からマテラの取り組みに参画し、初収穫への投資および5型のプロトタイプTシャツを制作。2025年春には、その集大成として2型のホワイトシャツを完成させた。

ウィメンズは襟なしのハーフプラケットデザインで、アテネのランウェイショーでデビュー。メンズはコットンポプリンを使用した、テーラード感のあるデザインとなっている。いずれの型もシンプルな中に、精密なトップステッチやグログランのハンガーループ、マザーオブパールのボタンなど、細部へのこだわりが光る仕上がりだ。

「コス」の各店舗および公式オンラインストアにて取り扱っている。

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