サステナビリティ
連載 エディターズレター:SUSTAINABILITY 第45回

大人はジレンマを抱えながら、10代から教わる勇気を持て

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大人はジレンマを抱えながら、10代から教わる勇気を持て

「若い世代はサステナビリティへの意識が高い」「いや、そうでもない」「人による」「我々が10代のときもいろいろなタイプがいた」という話がよく聞かれます。実際のところは「人による」のだと思います。

一つ言えるのは「今の10代は大人世代と比べて、サステナビリティやSDGsの義務教育を受けており、基礎知識を持っている」ということです。小学校は2020年度、中学校は2021年度、そして高校では2022年度から「新学習指導要領」に「持続可能な社会の創り手の育成」が明記されています。単に知識を教育するのではなく「創り手の育成」です。

その教育方針は、さっそく10代の青春にも影響を与えているようです。以下は学び舎「GAKU」で出会った2人の高校生から聞いたリアルな話です。「GAKU」は三菱地所との協働で、10代がクリエイターや専門家とともに食、ファッション、建築の分野において「これからのサステナブル社会を構想する」ことを趣旨としたクラスであり、私は講師の一人として、成果発表の場で2人の高校生とトークイベントに参加しました。

トークのお題は「サステナビリティと向き合う中で感じたジレンマと、それらと向き合うことで見えてきた良い兆し」です。サステナビリティとジレンマは同義語と言えるくらい、ファッションビジネスにおけるサステナビリティは矛盾だらけですから、私にはうってつけのテーマです。それは高校生も同じでした。

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