サステナビリティ
連載 エディターズレター:SUSTAINABILITY 第46回

サステナトークで避けたい2表現「自分事化」と「行動変容」 取り入れたい「喜怒哀楽」

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サステナの話、なんだか“伝わらないな”と感じたことはありませんか?私もこれまでに、「一生懸命話しているのに、いまいち響いていない」と思う瞬間が何度もありました。そんなとき、伝え方そのものを少し見直してみると、新しい発見があるかもしれません。

たとえば、「自分事化」や「行動変容」という言葉。サステナビリティ関連の会話でよく耳にするこの2つですが、私は最近、あえて使わないようにしています。理由は単純で、これらの言葉を聞いた瞬間に、ふと考えることをやめてしまうような空気が生まれる気がするからです。

「自分事化」は、ただのお行儀の話で終わっていないか?

「こまめに電気を消す」「歯磨き中に水を止める」。こうした生活の中のエコ習慣は、とても大切なことです。でも、そこだけに焦点が当たってしまうと、“マナーが良い”という話で完結してしまうこともあります。最近は「不要な服は回収ボックスへ」などの取り組みも広まっていますが、それも「ペットボトルを分別する」「紙ごみを資源として出す」といった日常動作と同じ文脈に見えることも。それももちろん意味のある行動ですが、サステナビリティを社会全体で進めていくには、もう一歩だけ踏み込んだ視点が必要です。

「公人としての自分事化」が生むインパクト

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