【追記:2025年2月17日】プラダ グループは、ミュウミュウの新たな最高経営責任者として、ナパピリのシルヴィア・オノフリ前社長を任命したことを明らかにした。同氏は2月26日付で就任する。
情報筋によれば、プラダ グループ(PRADA GROUP)が擁するミュウミュウ(MIU MIU)は新たな最高経営責任者(CEO)として、VFコーポレーション(VF CORPORATION)が擁するアウターウエアブランド、ナパピリ(NAPAPIJIRI)のシルヴィア・オノフリ(Silvia Onofri)前社長を任命するようだ。
なお、2024年9月にミュウミュウを離れたベネデッタ・ペトルッツォ(Benedetta Petruzzo)前CEOは、同年10月15日付でLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)が擁するクリスチャン ディオール クチュール(CHRISTIAN DIOR COUTURE)のマネージング・ディレクターに就任している。
オノフリ前社長の経歴
ビジネスSNSの「リンクトイン(LinkedIn)」によると、オノフリ前社長は「ミラ・ショーン(MILA SCHON)」でインターンとして働いた後、2000年にブルガリ(BVLGARI)に入社。主にマーケティング部門で経験を積んだ。08年にバリー(BALLY)に加わり、18年に欧州・中東・アフリカ地域事業のCEOに、22年にはグローバル・ホールセール部門の最高商務責任者に就任。23年1月から25年1月まで、ナパピリの社長を務めた。なお、同氏は在任中の23年11月、ブランド初のグローバル・クリエイティブ・ディレクターとして、アップサイクルのパイオニアとして知られるクリストファー・レイバーン(Christopher Raeburn)「クリストファー レイバーン(CHRISTOPHER RAEBURN)」創業デザイナーを任命している。
「ミュウミュウ」の最新動向は?
プラダ グループの24年1~9月期決算は、売上高が前年同期比14.5%増の38億2913万ユーロ(約5973億円)だった。ブランド別の小売りでの売上高を見ると、主力の「プラダ」は同1.3%増の25億3360万ユーロ(約3952億円)と微増だったが、「ミュウミュウ」は同91.5%増の8億5433万ユーロ(約1332億円)と大幅に成長した。なお、同ブランドはグループ全体の売り上げの24.9%を占めている。
また、「ミュウミュウ」のクリエイティブ・ディレクターは引き続きミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)が務めているが、25年1月31日付でダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)=デザイン・ディレクターがブランドを離れ、後任としてフランチェスカ・ニコレッティ(Francesca Nicoletti)副デザイン・ディレクターが昇格している。