1月10日号の「WWDビューティ」では、毎年恒例の化粧品業界社長特集!この業界をけん引する、企業トップの方々にインタビューを敢行し、その年の取り組みや展望、中長期戦略について語ってもらう、新春企画。さらに、「普段では絶対に聞けない話」からパーソナルな一面も垣間見せていく。今年は9社の企業リーダーに話をうかがい、その中から4人のインタビューこぼれ話を毎日更新していく予定。今回は、山田敦・P&G マックス ファクター 合同会社 マックス ファクター事業代表のインタビュー秘話を紹介する。
桃井かおり、小雪に加え、綾瀬はるかを起用したプロモーションは、思い描いていた以上の効果を生み出した。代表アイテムである「フェイシャル トリートメント エッセンス」を中心に、20代女性の新客を獲得することに成功。常に右肩上がりの成長を遂げてきたが、昨年の後半は目指していた頂きまで到達してしまったため、思った以上に数字が伸びなかった」と山田敦・マックスファクター事業代表は語る。しかし、昨年はSK-�Uの底力を見せつけた年だった。「フェイシャルトリートメント エッセンス」以外の製品が軒並み好成績を上げ、SK-�Uの製品層の厚さを示す形になったからだ。
昨年秋に発売した、エイジングケアシリーズ「ステムパワー」は、2012年のエイジングケア市場をけん引した製品といっても過言ではない。さらに、全国の限定百貨店で展開する、最高峰シリーズ「LXP」ラインも好調に推移している。「LXPラインは、百貨店と現場スタッフたちの協働で成長した製品」と山田事業代表が語るように、SK-�Uの製品力の高さ、どの製品を使ってもハズれないという“ブランドの信頼感”は群を抜く。
今後も「フェイシャル トリートメント エッセンス」を軸にした訴求を行なっていく。「やるべきことは今までと変わりなく、お客さまの声を聞き、カウンセリングを行ない、満足をかなえていく」と基本方針もブレない。しかし、今まで通りのやり方では、集客は見込めないと危惧する。「製品力はもちろん、シーズンに合わせたキャンペーンを仕掛け、時代に合わせてやり方を変えていかなければ」と春の戦略を語った。
山田事業代表の取材は毎回、終始笑顔で終わる。それでいて勉強熱心だ。取材中でも気になった言葉をメモしたり、質問をしてきたり好奇心旺盛だ。その傾向は最後の質問にも表れていた。今年の「マニフェスト」を聞いたら「ワインの知識を学びたいと思っている。食事の際にワインのセレクトがスマートにできれば、ゲストも嬉しいだろうと思って」と返ってきた。ソムリエの資格を取ったよ、なんて報告がありそうな気もする……。
その他、
アルビオン 小林章一社長
エスティ ローダー エリック・ドゥイエ社長
カネボウ 夏坂真澄社長
コーセー 小林一俊社長
サボン 黒石和宏社長
資生堂 末川久幸社長
ディオール オリビエ・サルモン社長
日本ロレアル クラウス・ファスベンダー社長 のインタビューも紹介