ファッション

「レディアゼル」がMD軌道修正 脱・ワンピース頼み

バーンデストローズジャパンリミテッドの「レディアゼル(RADYAZEL)」は2024-25年秋冬、MDを大幅に軌道修正する。

従来の主力商品であるワンピースの構成割合を減らす一方、Tシャツやミニスカートなど上下セパレートで着られる商品を増やし、コーディネートの幅を広げる。商品全般のテイストも、これまでは大胆な配色とシルエットバランスでモード感、はやりの韓国テイストを意識していたが、小花柄のスカート(4900円)にハートのプリントTシャツ(同)を合わせるなど甘めのフレンチガーリーに寄せた。従来のワンピースは中心価格帯が1万円を超えていたが、上下セットでも1万円を下回るようにした。

「共感から広がる」ブランドへ回帰

「レディアゼル」は2015年スタート。19年8月には、ルミネエスト新宿店のリニューアルオープン当日に館の新記録(当時)となる単日1700万円以上を売り上げるなど、ウィメンズリアルトレンドの人気ブランドに成長した。売り上げをけん引してきたのは、一枚でサマになる配色を効かせたワンピースだ。

「ただ近年は、『レディアゼル』=ワンピースという固定観念のせいで鮮度を失い、自分たちの首を絞めていた面もある」と安藤慎一郎ブランド長は反省する。ルミエエストのショップ別売上高では、19年8月以降しばらく上位に名を連ねていたが、近年はじりじりと順位を下げていた。

フレンチガーリーへの方針転換は、ブランド設立当初への原点回帰。「正直に言えば、『最近は価格が高くなってリアルに買える服がない』『本気でお客さまに薦められない』とスタッフから打ち明けられることもあった。ブランドの服が本気で好きなスタッフの、皆に広めたいという共感がリアルクローズブランドの原動力だ。この声を真摯に受け止め、再出発したい」。

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