ファッション

「オープニングセレモニー」2015年春夏NY スパイク・ジョーンズ演出、エル・ファニング出演の豪華演劇で発表

 「オープニングセレモニー(OPENING CEREMONY)」は9月7日、ファッションショー形式ではなく、映画監督のスパイク・ジョーンズと脚本家のジョナ・ヒルを起用した演劇で2015年春夏コレクションを発表した。場所は、リンカーン・センター内にあるメトロポリタン・オペラ・ハウス。出演者には、ボビー・カナヴェイルやドリー・ヘミングウェイ、エル・ファニング、ジョン・キャメロン・ミッチェル、キャサリン・キーナーらの豪華俳優陣から、モデルのカーリー・クロスまでが名を連ねた。ストーリーは、ファニングがモデルとして、初めての登場するショーの前日リハーサルを描いたもの。フィッティングするモデルを含め、ファニングやヘミングウェイの女性出演者も最新アイテムに身を包んでいる。今回の演劇の来場者は、会場の裏口から入り、設置された客席に着席した。舞台幕が開くと、来場者がオペラ・ハウスのステージにいる状態で、同館の真っ赤な客席を舞台に見ていた。まさに、舞台裏の演劇を舞台裏から見ている状態。おおまかなストーリー内容は、コレクションには触れないが、カナヴェイルとミッチェルがブランドのデザイナーとしてモデルにフィッティングし、キーナーが「オープニングセレモニー」デザイナーのキャロル・リムに似た装いでブランドのオーナー役を演じた。

 今シーズンのコレクションは、1990年代にヒントを得て、スポーティ、リゾート、クラシックの要素を盛り込んだ。大胆なカッティングを入れたモノトーンのミニマムドレスやボティコントップス、デジタル調を強調したプリントモチーフのコートなどが並ぶ。また、異素材を使ったアシンメトリーのスカートやワンピースの下にはいたハーフパンツなど、「オープニングセレモニー」らしいレイヤードを提案した。会場には、俳優のジェイソン・シュワルツマンらも駆け付けた。

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