ファッション

「マーガレット・ハウエル メンズ」2015年春夏ロンドンメンズ  「マーガレット」だから驚く“黒の衝撃”

 「マーガレット・ハウエル メンズ(MARGARET HOWELL MENS)」の2015年春夏メンズ・コレクションは、モードだ。リーマン・ショックに伴う世界不況以来、男性は洋服に着心地とリラックスムードを求め、結果ナチュラルカラーと穏やかなムードを醸し出す「マーガレット・ハウエル」にたどり着いた。そんなブランドが15年春夏シーズンには、チャコールグレーに始まり、最終的には漆黒のワントーンルックを提案。時代は確実に、リラックスとトラッド一辺倒から変わり、ストリートとモードの様相を増している。

 とは言え、このブランドは時代の潮流とアイデンティティを組み合わせるのがとてもうまい。そのセンスは、今シーズンもバツグンだった。たとえばオールブラックのスタイルは、シルエットまでシャープにしてしまうと“らしさ”が失われるが、ジャケットをボックスシルエットにまとめることで着心地にも依然配慮していることをしっかりアピール。あらゆる素材にリネンを混紡することで、黒を黒に染め過ぎない工夫さえしているように感じられる。スキッパータイプのポロシャツは、襟をニットにするなどディテールはいつも通り優しい。首回りのスカーフも、「マーガレット」流の漆黒のモードに、いつも通りのニュアンスをプラスする。

 比翼仕立てのブルゾンやピケのような素材で作ったビッグシルエットのTシャツ、何より1トーンコーディネートなど、随所に1990年代調のレイヤードで作るモードなテイストが潜んでいる。

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