1961年に組んだドレス特集。クラシックな雰囲気でも襟が細かったり、ショート丈のジャケットスタイルを提案していたり。当時にしてはかなりとがった内容で、今読んでも面白いです」
「モードの概念から近年のデザイナーにまで言及されていて、“読み物”として服を楽しみたい人にぴったり。鷲田清一さんは大阪大学の総長も務めた哲学者で、ほかの著作も魅力的です」
「日本文化が洋装にどのような影響を与えたのかを学べる一冊。“洋服は西洋から一方的に来たもの”という認識が覆され、ファッションとの向き合い方が変わるかも」
横浜・白楽に店を構える「ツイードブックス(Tweed Books)」は、哲学、文学、民藝から写真、アートまで、さまざまなジャンルが並ぶ古本屋だ。店主がファッション好きなことから、ファッションフォトグラファーの作品集やメゾンブランドのカタログ、ニッチな雑誌のバックナンバーも扱い、業界人やクリエイターの客も多い。同店を営む細川克己さんは、日本でも指折りの売り上げを誇る新刊書店を経て、2014年にこの…