ザ・ランドレス
セレクトショップや百貨店のビューティコーナーで、クリーナーブランドが台頭している。中でも、安心安全を求めてオーガニック・ナチュラル系の食器用洗剤や洗濯用洗剤を導入するショップが増え始めた。ここでは人気の洗剤を紹介する。
2008年に日本上陸し、いち早くセレクトショップなどで取り扱われ、クリーナーブランドの代表格の一つ「ザ・ランドレス(THE LAUNDRESS)」は、2004年3月にニューヨークで誕生。大切な服を自分で洗い、ケアすることをテーマにスタイリッシュで環境にも配慮したファブリックケアアイテムをそろえる。現在は、「ザ・ランドレス」ルミネ新宿店をフラッグシップショップに、伊勢丹新宿本店、エストネーションなど約300店舗で展開する。
マーチソン・ヒューム(左)とソネット(右)
最近人気が高まっているのが、オーストラリアで誕生した「マーチソン・ヒューム(MURCHISON-HUME)」。目指したのは「環境や身体、肌に優しいだけではなく、きれい好きで、おしゃれな人たちの暮らしに寄り添うこと。そして大切なのは、世界で最も使い方がシンプルな洗剤であること」。成分だけでなく、シンプルなパッケージにもこだわっている。日本には2009年秋に上陸、伊勢丹新宿本店や「ラカグ」などで展開する。
セレクトショップなどで人気の「ソネット(SONETT)」は、石油系合成洗剤による水質汚染問題を軽減したいという思いから1977年にドイツで設立。水をスムーズに自然に戻すための独自製法の取り入れや、再生可能なクリーンな電力を使用するなど、多くのこだわりを持つ。現在、世界42カ国で展開し、日本には2007年に上陸。「コスメキッチン」「ラカグ」「クレヨンハウス」などで販売している。
「アルモニベルツ」と「ア デイ」
1996年にパリで創業した陶器メーカー「アスティエ・ド・ヴィラット(ASTIER DE VILLATTE」は、ファッション感度の高い人たちから人気のブランドだ。2008年、日本の香料会社タカサゴの調香師として世界的に高名なフランソワース・キャロンなどが集結し香料製品が誕生した。食器用洗剤は、環境に配慮し100%オーガニックのエッセンシャルオイルを使った少し個性的な香りが特徴だ。現在、「H.P.DECO」など全国24店舗で展開する。
「日々の暮らしに寄り添うエコロジカル・オーガニック洗剤」をコンセプトに2004年フランスで誕生した「アルモニベルツ(HARMONIE VERTE)」は13年に日本に上陸した。「ジョンマスターオーガニックセレクト」の一部店舗他、「ヘンゼル&グレーテル」「ハンプティーダンプティー」などで展開。「洗浄力に満足」「使用後に手がしっとりと潤うのが嬉しい」と人気を集めているという。
アスティエ・ド・ヴィラット
9月に誕生したばかりの「ア デイ(A DAY)」は、デザイナーやファッションディレクターとした活躍する福田春美がディレクションをして、グローバル プロダクト プランニングから発売。食器用洗剤やクリーナー、消臭・除菌スプレー、ディフューザー、キャンドルなどをそろえる。すでに伊勢丹新宿本店本館のビューティアポセカリーやエストネーション、コルテラルゴなどで取り扱いがスタートし注目を集めている。こだわりは、肌に強い刺激を与えるものではなく、また一回拭きで良いものなど、安全性を重視。加えて、イチジクとクローブなどに代表される大人の香りの組み合わせだ。今後は、ボディーケアアイテムなども企画中。
今後、さらにライフスタイル提案に、クリーナーブランドの重要性が増すと見られ、市場が拡大するだろう。