ビューティ

次世代グロスはクッション型のアプリケーターに注目

 1990年代はグロスがリップメイクの主役として浮上し、長い間君臨していたが「レッドリップ」のヒットにより、ここ数年立場が逆転し口紅が返り咲き、その人気は今も継続している。2016年は薄れていたグロスの需要を高めるために、ミレニアル世代を囲い込み、新客獲得を狙う外資系ブランドが新しいグロスの提案を進めている。その一つとしてクッション型アプリケーターを採用し、若年層のみならず女性の心をとりこにしている。
 
 

「トム フォード ビューティ」

先陣を切ってクッション型のアプリケーターを搭載したのは「トム フォード ビューティ」が2月に発売した「パテント フィニッシュ リップ カラー」。「『トム フォード ビューティ』のメイク製品は常にプロのテクニックを再現できる仕様になっており、『トム フォード』の美意識を余すことなく踏襲している」(川窪麻美エスティローダー事業部 コミュニケーションズ部担当)と、新な試みでクッション型アプリケーターを搭載し、塗り心地に配慮。クリーミーで軽い質感のフォーミュラがクッションでムラなく塗ることができる。

 

「ジバンシイ」

「ジバンシイ」が5月1日に発売する「クッション・キス・グロス」は、「今回採用したクッション型アプリケーターは、より心地よく快適なメイクタイムにしてもらいたいと開発した。仕上がりだけではなく、メイクをしている瞬間の心地良さも追求した中で、独自のアプリケーターにたどり着いた」と佐藤香恵パルファム ジバンシイ PRグループ マネジャー。唇をケアするシロップのようなバームタイプは、クッション型のアプリケーターが一役買い、ひと塗りで均一に伸ばすことができる。「気軽に楽しめる同製品は、『ジバンシイ』の製品を使ったことがない若年層のお客さまに試してもらいたい」と話す。「ジバンシイ」は今年2月に日本公式のインスタグラムを開始。SNSの活用を強化し、新製品とともに若年層や新客にも訴求していく。

 

「ランコム」

「ランコム」からは、ユニークな形状のクッションアプリケーターを搭載した「ジューシー シェイカー」を4月22日に発売する。同製品は、2000年に登場し長年ブランドアイコンとして人気を博しているリップグロス「ジューシー チューブ」からインスピレーションを受けた、新しいリップのカテゴリーとして登場する。中西理沙ランコム メイクアップ マーケティング担当は、「20〜30代がターゲット。今までの液状のリップはさらりと軽く、潤い感が魅力であったが適量を塗布することが難しかった。今回のアプリケーターは、唇に乗る液の量を適量にコントロールできるのが特徴」。フルーツ由来などのオイルと唇を染め上げるピグメントの2層構造となっており、それぞれを振って混ぜる“シェイク”の動作を導入。クッション素材のアプリケーターを搭載することで、唇からにじみ出るような発色を楽しめる同製品は、ミレニアル世代に響く新形態のリップとなっている。

 各社から発売するリップは、ユニークなクッション型のアプリケーターを搭載し、ターゲット層を明確なミレニアル世代と打ち出すことで新客やSNSでの話題作りを狙う。今春を機に、アプリケーターに着目した次世代のリップメイクが定着しそうだ。

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