PROFILE:「クリスチャン ディオール」や「シスレー」で商品企画に携わったのち、2012年に共同開発者であるモデル、カルティカ・ルイエと共にネイルブランド「キュアバザー」を発表。ファッショナブルでありながらケミカルを使用しないエコナチュラルな次世代ネイルカラーを提案する。
パリ発のナチュラルネイルブランド「キュアバザー」のクリスチャン・デイヴィッドCEO兼クリエイターが新製品発表のため来日した。6月20日に発売する2016サマーコレクション「ローズ&ヌード」は、日本人の指先をイメージして開発。ティーンエイジャーのころから何度も訪れているという日本への思いや、製品を通じて“エコナチュラル”を提唱するその理由を尋ねた。
WWDジャパン(以下、WWD):ネイルブランド「キュアバザー」を立ち上げたきっかけは?
クリスチャン・デイヴィッド(以下、クリスチャン):以前「ディオール」や「シスレー」でコスメの商品企画を担当していた。「シスレー」では、植物の力を信じて製品に生かしていた創設者のオルナーノ夫妻に非常に多くのことを学んだよ。もともと安全でナチュラルな製品を作りたいという思いを持っていたけど、ご夫妻の考えにも影響されてそれが確信に変わった。体に化学的なものが溜まっていくのはやはりよくないからね。そんな中、モデルで古くからの友人であるカルティカが妊娠し、彼女から「安全で体に優しいナチュラルなマニキュアが欲しい」と相談を受けたこともあって、ブランドの立ち上げを決めたんだ。当時ネイルはナチュラルな製品がまだまだ少なく、技術的にも自然な成分だけでファッショナブルな色を作るのはとても難しかったよ。プロジェクトをスタートしてから製品化するまでに5年はかかった。
WWD:今回の新製品のテーマは?
クリスチャン:僕と当時トップモデルだったカルティカは、10代のころから週末によく東京に遊びにきていた。昨晩も久しぶりに六本木を訪れて、カルティカと「まだアマンドがある!」って興奮したんだ(笑)僕たちは昔から東京の大ファン。そこで今回は日本にインスパイアされたピンクやベージュの色に取り組んだんだ。ベリーヌードでエレガントなピンクは、日本人の肌にもとても合う。この製品は一番に日本でお披露目したく、パリよりも先行して発表会も行った。「フレンチローズ」「ドルチェ」「リリーローズ」「ヌード」の4色は、どの色もシアーで塗りやすくおすすめ。日本人の肌の色に近い、ナチュラルできれいな色にうまく仕上がったよ。
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パリ発のナチュラルネイルブランド「キュアバザー」
WWD:今と昔の東京を比べてどう感じる?
クリスチャン:15年前の東京に比べて、人々は穏やかになったと感じる。昔は東京に住みたいとは思わなかったが、今なら住んでみたいと思うよ。昔の日本人は常に急いでいてストレスフルだった。後は「ファッション」と「ライフスタイル」のバランスがうまく取れてきているように感じる。日本人がライフスタイルを重視するようになってきたのはとてもいいことだと思うよ。
WWD:今後のブランド展望について。
クリスチャン:20年前はそこまで意識しなくてすんだが、現代はいろいろなものが増えたことで体に安全で優しいものを選ぶことがとても重要になったと思う。その選択肢を提供していくのが僕の使命であり義務だと思っている。本当によいものはゆっくりと実感できるもので、長く楽しめるコスメこそが本当のぜいたくだからね。「キュアバザー」はナチュラルなだけでなく、ファッショナブルなカラーを作り出せるということが最大の強み。また、今後はネイル製品だけでなく、手や足のケアができるアイテムなども提案するトータルナチュラルケアブランドとして成長させていきたいと考えている。将来的には、ナチュラル志向を目指す“協会”を作るのが夢なんだ!世界中に僕のような自然で体に優しいものを愛する人々が増えていけば嬉しく思うよ。