春本番となると、薄着の季節がやってくる。そこで気になるのがワキ汗による洋服への影響だ。ライオンとニベア花王は、ワキ汗やニオイをブロックするための技術を高めたデオドラント商品を販売。リベルタは黒ずみという新たなワキの悩みに着目した商品を展開。今春夏はワキ市場が活況を呈しそうだ。
ワキの3大悩みは「ムダ毛」「ニオイ」「汗」といわれる。その一つである「汗」に対してライオンは、「女性の身だしなみ意識と汗ジミ不安」調査を実施した(20~30代女性、1098人回答)。「女子力が低いと思うこと」の問いに対し、1位が「ムダ毛・うぶ毛の処理を忘れている」(69%)、2位が「口臭がする」(56%)、3位が「服にワキ汗ジミがついている」(55%)との回答があった。また、「ワキ汗ジミに気付いたときと同じくらいの心のダメージは」の質問には、1位が「ストッキングに穴が開いていたとき」2位が「服のファスナーが開いていたとき」3位が「服にシミがついていたのに気がついたとき」とあった。
ライオン
この調査により、ライオンは、女性の汗ジミ不安がさらに増大し、汗ジミ抑制に対する要求レベルが高まっていると判断。実際に15 年度の制汗剤の直塗り(ロールオン、スティック、クリームタイプ、ジェルタイプ)市場の中で、ワキ汗カテゴリーは前年度比250%と大きく伸長していることから、ロールオンタイプをグレードアップし、「Ban 汗ブロック ロールオンプレミアムラベル」を2月に発売した。既存のロールオンタイプの使用者の約80%が満足している中で、満足できていない約20%に向けて開発したもので、新技術の「耐水皮膜ヴェール」により、既存品と比べて汗の抑制力が1.6倍に高まったのが特徴だ。外出前に塗布することで、汗の出口にしっかり蓋をして、ワキ汗をブロックする。また、殺菌成分IPMP(イソプロピルメチルフェノール)がニオイ菌を抑え、ワキのニオイを1日中防いでくれる。
ニベア花王
ニベア花王は、20、30代がロールオンタイプを使用するケースが多い一方で、10代の制汗剤離れに着目。10代を取り込むための商品「8×4 ボディフレッシュ ウォータージェルクール」を2月に販売した。10代は汗拭きシートの利用者が多いことから、汗をかいた肌に使えるタイプとなっているのがポイントだ。ジェルにすることで、たれずに使いやすくしている他、制汗・殺菌成分により汗とニオイを抑え、Wクール成分でほてった体をひんやり爽快に、さらさらパウダーがベタついた肌をさらさらに仕上げる。ワキだけでなく顔以外の全身に使えるのも特徴の一つ。また、持ち運びに便利なコンパクトタイプ「8×4 ボディフレッシュウォータージェル」(70g、555円=編集部調べ)もそろえている。
リベルタ
リベルタは、ワキの3大悩みに加えて、「黒ずみ・毛穴」にアプローチする「白ワキ姫」を展開する。同社が行った「体に関する意識調査」(10~40代の女性300人、20~30代男性100人)によると、「女性が男性に見られたら恥ずかしい部位」の1位がワキ(63%)だった。また、「女性がワキを見られて恥ずかしいと思うシチュエーション」と「男性が女性のワキに目がいくシチュエーション」で最も多かったのが「電車のつり革につかまっているとき」だった。なぜ、ワキを見られて恥ずかしいかというと、3大悩みに次いで「黒ずみ」があがっていたからだ。その黒ずみに対するケアが分からないという声が約8割あったことから、14年に「白ワキ姫」が誕生した。同商品は、ピーリング、ホワイトコーティング、保湿に着目。泥パックに用いられるカオリンを配合して毛穴の奥の汚れを吸着し、酸化チタンが肌の色をワントーン明るくする。ヒアルロン酸やスクワランがしっかり保湿して毛穴の目立たないワキに導くという。30秒で“美ワキ”になれるといううたい文句も女性に響き、15年度は前年の7倍の売り上げを達成した。3月には、毎日の手入れで“美ワキ”をかなえる夜用クリーム「白ワキ姫 ナイトパック」を販売している。女性の社会進出により、緊張やストレスによってワキ汗をかくシーンも増え、さらに猛暑日が増加して汗をかきやすくなっていることなどから、ワキの関連商品は今後も注目を集めそうだ。