キナリが展開する「草花木果」は11月2日、2層タイプの美容オイル“ユズ果皮オイル”(46mL、3960円)をリニューアル発売する。機能性の向上を目的に、独自成分“ユズ果皮エキス”を新たに配合した。自社ECサイトや各種ECモールで取り扱う。
3代目の美容オイルは
保湿力と肌なじみを向上
“ユズ果皮オイル”はオイル層と発酵美容液層の2層で構成する。オイル層には“ユズ果皮油”をはじめとする5種の美容オイルを配合。発酵美容液層はコメと豆乳の2種の発酵液をベースに、独自成分“ゆず果皮エキス”やユズ種子エキスなど、ユズの各部位を活用した成分を組み合わせた。保湿感と肌馴染みのバランスを検証し、6対4の比率で配合。オイル特有の重さやベタつきを抑えながら、潤いとみずみずしい使用感の両立を図った。洗顔後、化粧水の前に使用する導入美容オイルとして、次に使う化粧水がなじみやすい肌に整える。
「草花木果」の2層式美容オイルは2015年に“ゆずの恵み美容オイル”として誕生し、19年にリニューアルした。3代目となる今回は、オイル層と発酵美容液層に変更し、配合するエキスの種類も増加した。
「Jビューティ」の広告規制見直しを見据えた成分開発
独自成分“ユズ果皮エキス” では、ブランドとして初めて大学機関と共同研究を実施している。山本理史キナリ社長は、政府が「Jビューティ」を成長産業として振興する方針を打ち出し、政策の1つが化粧品の広告規制の見直しであることに触れ、「規制が見直されたらこれまで開示できなかったエビデンスを訴求できるかもしれない。この独自成分でエビデンスの蓄積や特許の取得ができたら」とコメント。「ユズと“ユズ果皮エキス”でブランド力を高めていきたい。まずはこの商品がフラッグシップになると思う」と話した。
同社は21年に同成分の開発に着手し、24年に開発を完了。25年には社内で4つの有用性を確認した。現在は神奈川大学化学生命学部生命機能学科の野嶽勇一教授が率いる研究チームと共同研究を進め、肌の常在菌に対する作用を調べている。
ドラッグストア・GMSへの販路拡大を強化
「草花木果」は01年に誕生し、今年10月に25周年を迎えた。もともとは資生堂の子会社として事業を展開していたが、現在はスメや健康関連商材のカタログ通販・EC事業を行うスクロール傘下にある。ブランドの主力は売り上げの約7割を占める毛穴・ハリケアラインで、中心顧客は50代。既存のリピーターに支えられる中、今回の美容オイルの刷新で他ブランドの化粧品を使用する顧客による単品購入も期待する。
販売チャネルは自社通販サイトやアマゾン、楽天市場などのECが中心で、売り上げの約95%を占める。ブランド全体の売り上げは近年、横ばいで推移しており、「今回のリニューアルを売り上げ拡大につなげたい」と意気込む。
11月からはドラッグストアやGMSといった実店舗での販路拡大にも取り組む。さらに、ホテルのアメニティー事業も強化。2〜3年後を目処に、“白花八草 美白ライン”のリニューアルも計画している。