
「ロコンド」を運営するジェイドグループの2026年3〜8月期連結決算は、売上高が前年同期比26.4%増の112億円、営業利益が同45.7%増の14億円、経常利益が同46.1%増の15億円、純利益が同62.4%増の9億3100万円だった。商品取扱高(グループ内相殺前)は同5.9%増の237億円。
増収を支えたのはM&Aだ。25年に民事再生のスポンサーとして引き受けたロイヤルなどが加わり、ブランド事業の取扱高は同80.7%増の56億円に拡大した。一方、プラットフォーム事業は、マガシークが手掛けていたEC運営支援サービスの解約が響き、同22.1%減の53億円にとどまった。
同社の取扱高は、買収直後に膨らみ、PMI(買収後の統合)で事業を選別するたびに目減りする曲線を繰り返してきた。既存事業の成長が、整理した事業の減少分を埋めきれなかったためだ。それが6〜8月期は10.8%増と、3〜5月期の1.3%増から2ケタ成長に戻った。けん引役はNTTドコモの「d fashion」で、「dカード GOLD」会員の取り込みが奏功した。「ロコンド」でも客単価を押し上げるクーポン施策が効き、ECモール事業の取扱高は同1.5%増の125億円となった。会員数は「ロコンド」が468万人、「d fashion」が438万人になる。
利益面では、物流とITの統合を軸にしたPMIが効いた。販管費は70億円と前年同期から9億円増えた。自社倉庫「ロコポートI」の稼働で地代家賃が同36%増の12億円に、ロイヤルの買収で人件費が同26%増の14億円に膨らんだが、粗利の伸びがそれを上回った。減価償却費とのれん償却費を差し引いた営業利益の伸び率(45.7%)が、EBITDAの伸び率(28.7%)を大きく上回ったことを、同社は「M&Aのバリュエーション算出が正確である事の証左」と説明する。
10月1日付で、ロイヤルや「ファシネイト(FASCINATE)」、ブルーシンシアなど100%子会社6社を吸収合併し、カンパニー制に移行した。自社の倉庫とシステムの導入でグループ各社の業務の標準化が進み、独立運営より同一法人で運営する方が効率的だと判断した。8月末の自己資本比率は51.6%。借入金は伊藤忠商事からの4億円のみで、金融機関からの借り入れはない。
今期も売上高50億円以上のECやブランド企業を対象に、M&Aを続ける。中期目標は31年2月期に取扱高1000億円、営業利益100億円。26年2月期の実績は取扱高459億円、営業利益24億円で、5年で営業利益を4倍にする計算だ。物流×ITの統合モデルで、さらなる成長曲線に挑む。