LVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON以下、LVMH)による2026年度「LVMHヤング ファッション デザイナー プライズ(LVMH YOUNG FASHION DESIGNER PRIZE以下、LVMHプライズ)」のグランプリに、アントワープ拠点のウィメンズブランド「ジュリー ケーゲルス(JULIE KEGELS)」が選ばれた。同ブランドは、アントワープ王立芸術アカデミーで学び、「メリル ロッゲ(MERYLL ROGGE)」や「アライア(ALAIA)」で経験を積んだベルギー人デザイナーのジュリー・ケーゲルス(Julie Kegels)が24年に設立。ケーゲルスには、賞金40万ユーロ(約7240万円)と、LVMHグループのエキスパートからの財務管理やサステナビリティ、著作権や企業法務などに関する1年間のメンターシップが授与された。
準グランプリにあたるカール・ラガーフェルド賞は、中国人デザイナーのゼイン・リー(Zane Li)が手掛けるニューヨーク拠点のブランド「リー(LII)」が受賞。卓越したクラフツマンシップや技術力、イノベーション、サステナビリティを評価するため24年度に新設されたサヴォアフェール賞には、インドとケニアにルーツを持つアニル・パディア(Anil Padia)によるナイロビとパリ拠点の「ヨシタ 1967(YOSHITA 1967)」が選出された。両ブランドには、賞金20万ユーロ(約3620万円)に加え、グランプリと同様の1年間のメンターシップが贈られた。
そのほか、今回のファイナリストには「ペトラ ファーゲルストローム(PETRA FAGERSTROM)」「ポンテ(PONTE)」「デ・ピノ(DE PINO)」「ザ ヴァリー(THE VXLLEY)」「インスティテューション(INSTITUTION)」「コリーン アレン(COLLEEN ALLEN)」が名を連ねた。審査員を務めたのは、「ディオール(DIOR)」のジョナサン・アンダーソン(Jonathan Anderson)、「ジバンシィ(GIVENCHY)」のサラ・バートン(Sarah Burton)、「フェンディ(FENDI)」のマリア・グラツィア・キウリ(Maria Grazia Chiuri)、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のニコラ・ジェスキエール(Nicolas Ghesquiere)とファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)、「セリーヌ(CELINE)」のマイケル・ライダー(Michael Rider)、「ロエベ(LOEWE)」のジャック・マッコロー(Jack McCollough)とラザロ・ヘルナンデス(Lazaro Hernandez)、「ケンゾー(KENZO)」のNigo、「プッチ(PUCCI)」のカミーユ・ミチェリ(Camille Miceli)、マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)、ステラ・マッカートニー(Stella McCartney)、フィービー・ファイロ(Phoebe Philo)という業界の第一線で活躍するデザイナーたち。さらに、LVMHプライズを立ち上げたデルフィーヌ・アルノー(Delphine Arnault)=ディオール会長兼CEO、ピエトロ・ベッカーリ(Pietro Beccari)=ルイ・ヴィトンCEO兼LVMHファッショングループCEO、LVMH会長兼CEOのベルナール・アルノー(Bernard Arnault)のアドバイザーであるシドニー・トレダノ(Sidney Toledano)、そして同じくアルノーのアドバイザーでありLVMHのコーポレート・スポンサーシップ・ディレクターでもあるジャン=ポール・クラヴリー(Jean-Paul Claverie)も審査にあたった。
2013年に発足した「LVMHプライズ」では、これまで「ソウシオオツキ(SOSHIOTSUKI)」(25年度)、「ホダコヴァ(HODAKOVA)」(24年度)、「セッチュウ(SETCHU)」(23年度)、「エス エス デイリー(S.S.DALEY)」(22年度)、「ダブレット(DOUBLET)」(18年度)、「ウェールズ ボナー(WALES BONNER)」(16年度)などがグランプリを獲得。若手デザイナーの成長とブランドの発展の足掛かりとなっている。