ロリィタファッション愛好家のための水着ブランド「マーメイド クローゼット(MERMAID CLOSET)」は、7月1日から31日まで、ラフォーレ原宿の「愛と狂気のマーケット」でポップアップを開催する。同ブランドは、“週末ロリィタ”を自称する米山美雪デザイナーが、水着業界で培った30年以上のキャリアを生かし、2025年に立ち上げた。ロリィタファッションを構成するフリルやリボンといった要素を水着に落とし込み、街着としても着用できるデザインに仕上げている点が特徴だ。販売はECが中心だが、SNSを通じて海外のロリィタ愛好家にも認知が広がり、米国や英国、カナダ、シンガポール、タイなどからも注文が入っている。
「ロリィタが欲しかった水着」を具現化
ロマンチックやクラシカル、スイートといった要素が交差するロリィタファッションにはアウトドアのイメージが乏しいが、愛好家にとってプールや海といったレジャーは決して無縁ではない。しかし市場には、十分なボリュームのフレアやディテールを備えた水着は少なく、デザインが幼く見えるものも多いなど、満足のいく選択肢は限られていた。また、露出や日焼けを避けるため、水着の着用自体を諦めるケースも少なくなかったという。
こうした背景から誕生した同ブランドは、水着としての機能性を担保しながら、夏の普段着としても成立するデザイン性を両立。SNSを起点に国内外で話題を集めている。米山デザイナーは「お茶会といった特定のシーンに限らず、日常の中でもロリィタを表現できるウエアへの需要を実感している」と語る。「ジムに通う際にも気分が上がるロリィタスタイルのウエアが欲しい」といった声も寄せられており、今シーズンからは“ロリィタのためのアクティブウエア”の展開も開始する。
伸縮素材で実現する繊細なディテール “着るロリィタ水着”をフルコーデで提案
主素材には水着用の2WAYトリコットを使用し、部分的に日本製ポリエステルレースを組み合わせる。伸縮性のある素材でロリィタならではの装飾性を表現するには高い技術が求められるため、デザインは外注せず、米山デザイナー自らトワル組みからパターン設計までを一貫して手掛ける。「外部に委ねると、ロリィタ特有の細やかなディテールが再現できない場合がある」と話し、水着業界での長年の経験と、愛好家としての視点の双方を生かして商品開発を行っている。
主力商品は、シフォンリボンを配した黒無地のティアードワンピース水着に、レースブラウス、ドロワーズ、ショーツ、ヘッドドレスを組み合わせた5点セット“ノーブル ノワール 007”(2万4900円)。水着でありながら、トータルコーディネートとしてロリィタスタイルが完成する設計を強みとする。このほか、水着の上から重ねることで露出を抑えつつ装飾性を高めるレースブラウス“ラ ダンテル パピヨン 015”(4900円)や、2段のギャザーフリルによってパニエを履いたような立体的なシルエットを演出する水着素材のドロワーズ(全2色、各4900円)など、単品アイテムも展開。複数アイテムを組み合わせることでスタイリングの幅を広げる提案を行う。
今回のポップアップでは、水着13型に加え、ブラウスやドロワーズなど水着以外のアイテム5型をラインアップする。訪日客の来店も多いラフォーレ原宿で実際に商品を手に取れる機会を設けることで、日本発祥のロリィタ文化とブランドの世界観を国内外へ発信する考えだ。