東京ガーデンテラス紀尾井町は6月14日まで、バラをテーマにしたイベント「KIOI ROSE WEEK 2026」を開催中だ。9回目を迎える今年のテーマは「BEYOND THE ROSE.-薔薇ひらく街、紀尾井町」。紀尾井テラス4階・水の広場では、フラワーアーティストのニコライ・バーグマン(Nicolai Bergmann)とのコラボレーション企画として、フラワーインスタレーションを展示している。

この展示の目玉となるのが、東京で初披露となる品種「ニコライ バーグマン ふくやま ローズ」だ。バラの町として知られる広島県福山市の枝広直幹市長が、福山市のPR大使を務めるニコライ氏の名を冠して誕生した。
5月28日に開催したセレモニーには、ニコライ氏、枝広市長、増田邦弘西武不動産プロパティマネジメント取締役上席執行役員が登壇。今回のコラボレーションの背景を語り、同品種の植樹式を行った。

増田邦弘・西武不動産プロパティマネジメント取締役上席執行役員
「東京ガーデンテラス紀尾井町は2016年7月に開業し、今年7月で10周年を迎える。開業以来、紀尾井町の歴史や風格、魅力を、地域の人々やオフィステナント、出店者と一体となって発信してきた。バラをテーマにしたイベント『KIOI ROSE WEEK』は今回で9回目。ニコライ氏、そして広島県福山市とコラボレーションできたことをうれしく思う」。
枝広直幹広島県福山市市長
「福山市は、実は今着ているデニムの生産量日本一を誇り、5月には100万本のバラが咲き乱れる町。2018年にニコライ氏へプレゼントしたバラが、本日披露した『ニコライ バーグマン ふくやま ローズ』だ。そして、これに加えて本日植樹する『キャンディーローズフクヤマ』は、昨年開催した第20回世界バラ会議福山大会の国際新品種コンテストでグランプリに輝いている」。
ニコライ・バーグマン

WWD:「ニコライ バーグマン ふくやま ローズ」の魅力について、どう考える?
ニコライ・バーグマン(以下、ニコライ):フラワーアーティストとして、自分の名前を冠したバラが生まれるというのは本当に幸せなこと。バラを作るのは非常に難しく、何年もかかる。色や香りにもこだわっているので、ぜひ近づいて楽しんでほしい
WWD:今回のインスタレーションには、ニコライ氏が愛するアジサイも多く使われている。
ニコライ:アジサイがすごく好きで、ニコライ バーグマン 箱根 ガーデンズでは毎年約500株ずつ増やし、今ではおそらく1万株ほどある。アジサイの好きなところは、裏側がコーラルリーフのようなグラデーションになっている美しさ。花が開く過程で裏側の色味も変化する。そんな変化も含めて楽しんでもらえたらうれしい。

WWD:ローズとアジサイは、やや意外な組み合わせにも感じた。
ニコライ:そうですね。どちらも存在感がある花なので、今回は一番上にローズを配置することで、主役として際立たせた。
WWD:プロジェクトはいつ頃からスタートした?
ニコライ:「昨年10月頃に最初の提案をした。今回はイラストでデザインイメージを作り、雰囲気を共有した。実際の制作は今週の月曜から水曜にかけて行い、最終的なバランスを見ながら花を追加していった。淡い紫とピンクのコントラストを演出できるよう花を選んでいる。テクニカルな面で言えば、展示期間中ずっと美しい状態を保てるよう、外側だけでなく内側の水の管理方法にも気を配った。
WWD:日本に長く住んでいるが、日本文化は自身にどのような影響を与えている?
ニコライ:日本文化は大好き。昔から日本の職人技やものづくりへの愛情から、たくさんのインスピレーションを得ている。最初に日本へ来てから、今年9月で30年になる。当時は漆や陶器、着物など、さまざまな産地を巡っていた。実は来月発売する写真集のタイトルは、日本語で『組み合わせ』。さまざまなものの組み合わせが、アートのインスピレーションを与えてくれる。自分の場合は、陶器に花を合わせたりしながら、自由なアプローチを楽しんでいる。

5月30日には、ニコライ・バーグマンによるフラワーデモンストレーションイベント(無料、事前予約不要)と、本人が直接指導するフラワーワークショップ(事前予約制、30人限定、参加費9900円)を開催する。
また、「KIOI ROSE WEEK 2026」の開催に合わせ、東京ガーデンテラス紀尾井町内のレストランやカフェではコラボメニューも多数展開。華やかに咲くローズをイメージしたスイーツやカクテルをラインアップする。
■KIOI ROSE WEEK 2026
日程:5月15日〜6月14日
場所:東京ガーデンテラス紀尾井町
住所:東京都千代田区紀尾井町1-2 ほか